女子ゴルフで日本勢また快挙 23歳桑木志帆が全英制覇「両親に感謝」 賞金2.3億円&米ツアー出場権も獲得
女子ゴルフの今季メジャー最終戦・AIG全英女子オープンが2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催され、首位に3打差の2位で出た桑木志帆(大和ハウス工業)が、エスター・ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制して日本女子7人目の海外メジャー制覇の偉業を達成した。粘りのゴルフで正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で通算5アンダー。POでは1ホール目で大ピンチになりながら、第3打をピンそばにつけてのパーでしのいだ。この勝利で優勝賞金150万ドル(約2億3550万円)と待望の米女子ツアー出場権を獲得。同郷の渋野日向子に憧れてきた「岡山の桑木」が、「世界の桑木」になった。

日本勢7人目の海外メジャー制覇
女子ゴルフの今季メジャー最終戦・AIG全英女子オープンが2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催され、首位に3打差の2位で出た桑木志帆(大和ハウス工業)が、エスター・ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制して日本女子7人目の海外メジャー制覇の偉業を達成した。粘りのゴルフで正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で通算5アンダー。POでは1ホール目で大ピンチになりながら、第3打をピンそばにつけてのパーでしのいだ。この勝利で優勝賞金150万ドル(約2億3550万円)と待望の米女子ツアー出場権を獲得。同郷の渋野日向子に憧れてきた「岡山の桑木」が、「世界の桑木」になった。
PO2ホール目。80センチの優勝パットを決めると、桑木はニッコリと笑ってバンザイした。その後、同期で双子の岩井明愛、千怜からハグ。畑岡奈紗、原英莉花からは頭からシャンパンをかけられた。そして、1学年下の竹田麗央、メジャー優勝者でもある古江彩佳、西郷真央とも抱き合った。
「ありがとうございます」
米ツアーを主戦場にする仲間たちからの祝福で少し目に涙を浮かべたが、また、ニコニコの笑顔で両手を挙げて、観客の拍手と歓声に応えた。
前半は2番で初バーディー。4、5番で連続ボギーと苦しんだが、9番パー3でティーショットを1メートルにつけてバーディーとし、13番でもスコアを伸ばした。そして、クラブハウスリーダーとして残り2組のプレーを控え室で待っていた。
その状況下、ヘンゼライトが18番で10メートルのバーディーパットを決めてPOへ。気温が下がる中、桑木は手を温めていたが、1ホール目の第1打は体が開いて右サイドのフェスキューに打ち込んでしまった。そこからフェアウェーにレイアップ。ヘンゼライトはパーオンでピン下5メートルにつけて、桑木は大ピンチに陥っていた。だが、残り117ヤードから第3打をピン右1メートルにつけてパーセーブ。ヘンゼライトのバーディーパットは外れ、決着は持ち越しとなった。
PO2ホール目では、逆に桑木が第1打でフェアウェーをとらえ、ヘンゼライトが右のブッシュに打ち込んだ。そして、3オンのヘンゼライトが4メートルのパーパットを外し、桑木が最後にパーパットを決めた。
初日、自身の海外メジャーベストスコア66の2位でスタート。その後も2位を維持しながら、最終日を迎えていた。強い海風と174個のバンカーが配置された世界屈指の難コース。ピンチも少なくなかったが、終始、笑顔も浮かべながらも淡々とプレーを続けた。そして、優勝インタビューにも満面の笑みで応じた。
――ずっと笑顔で落ち着いているように見えましたが、実際はどうでしたか。
「この舞台に立てていること自体がすごく光栄なことなので、本当に1ホール1ホール全力で向き合って、最後まで楽しもうと思っていました」
――昨年の山下美夢有選手に続き、この大会は日本勢2連覇です。どのような気持ちですか。
「日本勢として大会を盛り上げられたこと、本当にうれしいですし、これからもチームジャパンで盛り上げていきたいなと思います」
――このような大きな大会で優勝して、応援してくださった皆さん、チームの方々に一言をお願いします。
「育ててくれた両親に感謝したいです。そして、チームの皆様にも感謝したいです。熊本では大きな地震がありました。1日も早い復興を願っています」
岡山市出身の桑木は、岡山理科大付高から倉敷芸術科学大へ進学し、1年時の2021年6月のプロテストに佐久間朱莉らと一発合格。国内ツアーでは通算5勝をマークし、今季は年間ポイントランキングで1位に立っている。海外メジャーには25年シーズンから出場し始めるも、上位に絡むことはできなかった。そして、25年の国内ツアーでは勝利なし。「この実力では無理」と判断し、予定していた米ツアー最終予選会(QS)出場を回避した。
迎えた今季は、5月のSky RKBレディスで優勝。6月の宮里藍サントリーレディスも制し、上位2人に与えられた出場権で今大会にスポット参戦していた。そして、19年の全英女子オープンを制した渋野、21年の全米女子オープンに勝った笹生優花と同様に、米ツアーメンバー外の立場でメジャー女王の称号を手に入れた。
これで日本女子の海外メジャー優勝者は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、19年全英女子オープンの渋野、21年と24年の全米女子オープンの笹生、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央と同年全英女子オープンの山下美夢有に続き、7人目(8度目)の快挙となった。また、渋野に続いて2人目の岡山県出身の優勝者。同一出身地から2人目は初となった。
そして、24年以降では、3年間で5人の日本人の勝利。その他にも、優勝を狙える選手は多くいる。層の厚い日本女子ゴルファーが、今後も世界で躍動しそうだ。
(THE ANSWER編集部)
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