逆輸入ボクサー秋次克真、名伯楽との出会い「1日で違うなと」 見つめる現実と目標「比嘉選手と…」

初黒星から新しいトレーナーとの出会うまで
前戦は、初めての凱旋試合でまさかのプロ初黒星。以前からトレーナーを交代したほういいのではないかと、頭の片隅にあり、敗戦を機に決断した。
その後押しとなったのが、アマチュア全米王者でもあるスティーブン・ナバーロの一戦だった。
「たまたま試合を見に行ったら100点満点のボクシングをしていたんです。『これは絶対にコーチだ』と思って、すぐ調べました」
ナバーロの父親へ直接電話をかけ、紹介を受けたのが、元IBF世界スーパーミドル級王者ジェームズ・トニーや元WBO世界ヘビー級王者レイモン・ブリュースターらを指導した名伯楽、シャディード・スルキトレーナーだった。
「他のコーチの練習にも行ったのですが、1日で違うなと思いました。細かい所まで教えてくれるし、『なんでこうした方がいいのか』まで説明してくれる。自分が納得できる答えが返ってくるんです」
デビューからともに歩んできた以前のトレーナーには、自ら電話をかけ、「次のステップに進みたい」と感謝を伝えた。
スルキトレーナーと歩み始めてまだ約2か月。全てを吸収できたわけではないが、新たなスタイルの手応えは感じている。
「信じてやってきてよかったです。昨日初めて70歳だと知ったんですけどね」
試合後、スルキトレーナーは早々に帰国したという。
「初めての日本だったので、コーチも気を張ってくれていたみたいです。安心して帰っていきました。8月にはスティーブンの試合もあるので」
今後については「一つずつ勝っていきたい」と力を込める。同じ興行のメインイベントで惜しくも敗れた比嘉大吾(志成)について触れ「比嘉選手辞めないですよね。比嘉選手は日本人との対戦が多い。もし戦えたら、自分が今どの位置にいるのか知ることができる」。その上で「11月に29歳になるので、もう若くない。ボクサーとしての自分の寿命はそこまで長くないと思っています。29歳のうちに世界チャンピオンになりたい」と自身の立場と目標を冷静に見つめている。
日本のファンの前で再スタートを切った秋次。新たな指導者とともに世界を目指す。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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