韓国でホールド王になった日本人右腕「野球が全然違う」 杉本幸基が“韓流”に染まるまで…最愛アイドルから返事も

ハングルを学び仲間の中へ…大好きなアイドルと奇跡の“交流”も
日常生活でも同じだ。杉本はスウォン市内に住むが「オフの日は家にいることが多いので」と街に出ることはあまりなかった。食べ物に好き嫌いはなく、韓国料理にもすぐなじめた。好きなものはネギキムチ。焼き肉を、大量の野菜でつつんで食べるスタイルにもハマった。
海外でプレーする上で、韓国の特殊性は言語にある。アルファベットでも、漢字でもない文字が広がる世界だからだ。「やっぱり会話することで、こうストレスとか悩み解消されることって結構多いと思うんですよ。自分も、最初はそれがしんどくて」。成功するために言葉は不可欠だと予想はしていた。シーズン前にハングルを学び、自分から選手たちの中に入っていった。
同い年のソン・ドンヒョン投手とすぐ仲良くなった。1シーズンを終え「簡単な韓国語でしゃべってくれれば、聞き取れるようになってきました」というレベルになった。「韓国語には日本語と似ている言葉も多い。こういうことを言ってるんだろうなというのは、ある程度わかりますね」。
そして、プロ野球選手になれたと実感する出来事もあった。杉本は韓国のアイドルグループ「ルセラフィム」のユンジンの大ファン。9月には球団のYouTubeで「仲がいいグループでどんどん好きになりました。ひとりひとり、個性があるので見ていてすごく面白くて……」とアピールした。
その中で「野球で活躍して、ちゃんと認知してもらえるように頑張ります。ユンジン愛してる」と告白すると返事が来たのだ。ユンジンは自身のインスタグラムで、ストーリー機能を使い、日本語で杉本に「たくさんの応援ありがとう。私たちも頑張ります。いつか会いましょう。私も愛しています」とつづったのだ。
「球団の人は僕がファンだと知っていて、出してくれたんです。まさか本人から反応があるなんて思わなくて……メチャうれしかったです」。登板すればスタンドからは「ガンバレー」と声が飛ぶ。1年間の戦いの末に、杉本は韓国ですっかり居場所をつかんでいる。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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