韓国にいたNPBドラフト候補「やっと意識できる」 1軍ホールド王で得た自信…「無理だろう」が「今なら」に――杉本幸基

国は違えど…1軍で投げ続けつかんだ自信「やっと意識できる」
「打たれたらダメとか、そういう考えになった時は良くないですね。1発打たれても、まあ同点だしいいやというくらいのマインドで行ったほうが、いいボールが行くとか、打者が打ち損じてくれることもあるとわかってきたんです」
海外のプロ球団に所属している選手がNPBのドラフト指名を受けた例としては、2022年に日本ハムが3位指名した加藤豪将内野手がいる。メッツ傘下3Aシラキュースの選手としてドラフト指名されると、その後放出され日本ハム入りした。杉本をはじめ、NPB未経験で韓国に渡った選手たちは、身分照会を経ればKBO球団所属のまま日本のドラフト指名を受けられると確認済みだ。
「韓国に来た時は全くNPBなんて意識していなくて、ここで長く野球をやれたらいいなと思っていたんです。でも7月くらいからちゃんと抑えられるようになって、ちょっと自信がついてきて。やっと意識できるなと」
国は変われど、1軍の最前線という緊張感には共通のものがある。杉本はこのチャンスを生かし、飛躍を遂げた。大学時代の指名漏れから始まった道は、意外なところにつながっていた。
「すごく光栄なことだと思うんです。独立リーグの投手が、1軍でこれだけ投げられる機会は日本にはない。1軍で投げたからこそ壁に当たって、自分に足りないところが見えたんです。日本でドラフトにかかっても最初は2軍から。それがここではいいバッターと対戦して、ダメなところをどう乗り越えるかという経験をすぐにできた。だからうまくなれたと思うんです」
杉本を取材した10月5日、KTは今季のレギュラーシーズン1位を決めた。シャンパンファイトが終わったグラウンドで、記者はワールド・ベースボール・クラシックの韓国代表だったアン・ヒョンミン外野手に聞かれた。「スギモトはNPBに行けるんですか? ドラフトは22日なんですよね?」。KTの選手たちも、杉本の動向を注視している。韓国プロ野球経由のドラフト指名が実現すれば史上初。1年を共に戦った仲間にとっても、大きな関心事なのだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








