プロの球場で叩き出した147km…超進学校から即プロ入り 西武・濱岡蒼太が実践した敗退後の“過ごし方”

最速160キロ左腕を見て感じた本質「絶対に理由がある」
秋になると真っ先にプロ志望届を提出し、調査書がNPB4球団から届いた。さらに後に入団する西武には、入団テストという形で投球を見てもらう機会があった。自身の様々な資質が、データとなって示されたのだ。
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「フィジカルな部分はそんなに自信がなかったのもあって、飛びぬけた数字は出なかったんです。ただ後にドラフトの指名あいさつで、変化球の質、投げているボールの質が良かったと言われたのは自信になりました。プロ野球の世界から見ても、良いと言ってもらえたのは」
そして10月23日のドラフト会議。西武から育成4位指名を受け、プロ野球選手となった。春先は指のけががあり、実戦デビューは5月まで遅れたものの、現在は3軍で登板を重ねながら日々生まれる課題を消化している。
プロで最初に圧倒されたのは、技術ではなかった。「知識を得て、それをやってみるということが習慣化された高校時代を過ごしたので、ここで最初は知識を得すぎて、やることが増えちゃって……。プロ1年目で、何が自分に合っているとかの基準がなかったんです。苦労した部分も、勉強になった部分もあります」。解決のカギはずっと続けている野球ノート。現在の課題である投球テンポとコントロールを良くするためにはどうすればいいのかを書き出し、思考を整理していった。
そして、高校時代では考えられないような怪物との出会いも、ヒントを与えてくれている。取材した7月中旬、3軍では最速160キロ左腕の羽田慎之介投手が調整中だった。
「羽田さんの生活を全部見ているわけではもちろんないんですけど、すごく考えながらやっていて……。アマチュアの時は『背が高いから球も速いんだろうな』とか単純に考えていたんですけど、背が高くて腕が長いのはデメリットにもなりえるんです。そう考えると、才能だけでやっている人って絶対にいないよなと思います。結果を出している人には、絶対に理由があるんです」
この夏、川和の後輩たちの試合を球場で見る機会があった。強豪私立の武相にサヨナラ勝ちする場面に立ち会い「号泣しました」と笑う。自身の高校野球が終わってから1年、進んできた道に後悔はない。
「自分の球の質がいいと言われるのは、すごくありがたいこと。ただ、まだまだボールもそんなに速くないですし、どういう投手になっていくかは全然見えていません。それでも1軍に行くのに必要な要素に対して、課題は明確になっています」。根拠のある努力を積み上げられる環境で、夢に一歩ずつ近づいていく。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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