女子ゴルフ史上初の4冠王手 “世界の山下”泣かせる親孝行 日米離れても「ビデオ通話で」頼れる父の助言
母は涙、父も目を細める親孝行「アメリカにいても、ビデオ通話で…」
それでもフェアウェーからのショットは確実にオンさせ、パーオン率は73.61%で全体1位だった。
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「ティーショットがあれだけ曲がると、セカンドでピンを狙いたいホールがパーセーブになったりでした。ただ、アイアンとウェッジショットは良くて100ヤード以内はうまく寄ってくれましたし、そこではバーディーも獲れました」
山下はプレー中、感情を乱すことはない。ミスが出てもイライラを次のホールに持ち越さない。
「プレーに入ったら、『優勝するためにはどうするか』という風にしか考えていません。特にメンタルトレーニングは受けていませんが、ミスをしても『そういうこともあるやろ』と思って、切り替えられています」
国内で2度年間女王になり、昨季から世界最高峰の米ツアーを主戦場にしている。昨季は海外メジャー戦の全英女子オープンを含めて2勝、今季も既に2勝を飾り、年間ポイントランキングは3位につけている。ただ、日本のメジャー戦も「勝ちたい試合」に変わりはない。
「やっぱり、特別な大会ですし、気持ちも入ります。今回のコースはラフに入れると本当に難しかったですし、ただ、これくらいのセッティングでプレーすることは考えることも多くなって楽しいです。日本でそういうセッティングがもっと増えたら、もっとゴルフが楽しくなるかなと思います」
5歳の時、父・勝臣さんと同時に始めたゴルフ。20年が経ち、世界のトッププロになった山下にとって、今も勝臣さんは信頼できるコーチだ。
「アメリカにいても、スイング動画を送ってビデオ通話でアドバイスをもらっています」
コースには勝臣さん、石川・七尾市出身の母・有貴さんの姿もあり、山下は「食べ物がおいしくて大好きな石川で、あまり試合を見に来れない母に優勝を見せられて良かったです」と言った。
その姿を見て有貴さんは涙し、勝臣さんは目を細めた。最高の親孝行を果たした山下は再び海を渡り、「次の1勝」を目指していく。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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