1年生で“歴代最強留学生超え”の衝撃 早大・新妻遼己はこんな人…意外な原点、一番のライバルは双子の弟「陸上だけは勝てた」
レース前には忘れ物
驚異的な区間新記録の前には、思わぬ忘れ物もあった。レース前に飲むドリンクを忘れてしまった。浅川マネジャーが助けてくれた。
「試合前に飲むドリンクを忘れたことを、付き添いの浅川さんにお伝えしたら、時間を削って、みんなが動いてくださって…。自分のせいで申し訳ないなと思いました。ちゃんと走らないといけない。結果で恩返ししないといけないと思いました」
マネジャーらが急いで対応してくれたおかげで、万全の状態で走ることができた。周囲の人たちへの感謝を何度も口にした。
箱根駅伝に向けて、希望区間は特にない。「任された区間で精一杯走る」と強調した。20キロ以上の距離への対応も具体的に描く。
「今日(全日本)からあと8キロ増えて、1キロ換算で5秒遅くていいと考えると、いけないことはない。1回、自分としては予想以上の結果が出過ぎてしまった部分もある。疲労を抜きながら、油断せずに、ちゃんと1から練習を立て直し、全日本以上の調子で迎えられたら。生活、練習で隙を見せないように心がけていきたい」
秋の駅伝シーズンで、自分のイメージを上回る結果で花が咲いた。だからこそ、地に足を付ける。根を深く張り続ける。
もともとトラックで世界に通用する選手になりたいという思いを強く持ち、早大に入学した。駅伝で活躍することがゴールでなく、その先に世界での飛躍を見据える。花田監督からは「世界で戦えるようになるための通過点にしよう」と言われている。
「4年間で世界と戦える選手になりたい。将来は5000メートルや1500メートルでメダルを獲得できるような世界で戦える選手になりたい」
出雲、そして伊勢路で咲かせた花は、まだ始まりに過ぎない。じっくりと太い根を伸ばし続けた先に、世界が注目する大輪の花を咲かせる。
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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