女子ゴルフ新ヒロイン、吉田優利の米ツアー初Vに隠された飛躍の理由 国内ツアー6勝プロが驚嘆「漫画の世界」と称した技
過酷な米女子ゴルフツアーの舞台で、新たなヒロインが誕生した。韓国・パインビーチGL(6784ヤード・パー72)で開催されたBMW女子選手権最終日。26歳の吉田優利(エプソン)が、同ツアー初優勝を飾った。参戦3年目での悲願達成。U-NEXTによる中継で解説を務めた国内ツアー6勝でトレーナーでもある天沼知恵子が、吉田のプレーから見る心技体の進化と日本勢が飛躍する理由をTHE ANSWERに明かした。(取材・文=柳田通斉)

BMW女子選手権
過酷な米女子ゴルフツアーの舞台で、新たなヒロインが誕生した。韓国・パインビーチGL(6784ヤード・パー72)で開催されたBMW女子選手権最終日。26歳の吉田優利(エプソン)が、同ツアー初優勝を飾った。参戦3年目での悲願達成。U-NEXTによる中継で解説を務めた国内ツアー6勝でトレーナーでもある天沼知恵子が、吉田のプレーから見る心技体の進化と日本勢が飛躍する理由をTHE ANSWERに明かした。(取材・文=柳田通斉)
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天沼は6時間以上かけて解説をし、吉田の初優勝を見届けた後にこう実感を込めた。
「本当に成長したなと思います。2年前は、最終ホールのパットがカップに蹴られてダブルボギーになったことを悔しがって泣きながらコメントしていました、『どうせならカップに触れてほしくなかった』と。同じプロとしてすごく気持ちが分かったのですが、あの状態からここまで来たのですから」
中継はスタートの1番パー4から吉田を追い続けた。天沼はすぐに気づいていた。
「吉田さんはショットで頭の位置が全くブレない。誰かに(頭を)押さえられているのかと思うほど、良い位置にある」
その後、傾斜地でのショットも度々あった。だが、吉田の前傾姿勢は崩れず、下半身は柔軟かつ粘りのある動きをし続けた。
「下半身の使い方からの連動が本当に良くなってました。傾斜地で風が吹き、雨も降る状況でもスイングの軸がブレていませんでした。雨具を着込めば体の可動域は狭くなり、終盤は下半身に疲労が蓄積するにもかかわらずです。これは、かなりの下半身と体幹のトレーニングを積んできた証しです」
技術の面では、2番パー5でのチップインイーグル、17番パー5でのバンカーショットに仰天したという。
「どちらも日々の努力を感じるショットでした。『ここ難しいよな。でも、ここを狙ってくるかな』と解説で言うのは簡単だけど、吉田さんはそれを見ている側と同じ感覚でやっていました。もう、『漫画の世界』です。でも、こういう状況の練習をしているからできるんですよね」
特に17番でピンまで残り52ヤードのバンカーショットで、吉田がピッチングウェッジを選択したことが信じられず、天沼は「ピッチ……ピッピ、ピッチングですか!?」と聞き直していた。
「優勝争いで、(雨で砂が締まって)下が硬かったからです。これで強くピッチングのヘッドが入っちゃったら、ボールがピンをオーバーして海側のレッドペナルティーエリアに入ってしまう。それを怖がらず、あの柔らかいエクスプロージョンショットを打ってスピンも効かせる。ピンの右にボールがそれていくことも含めて、計算通りのショットのように見えました」
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