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ドラ1捕手・渡部海の原点「この世にスポーツは野球しかないよ」 1歳で指差した「いちろー」 父の過酷な4年4か月

プロ野球ドラフト会議が22日に都内で開催され、世代No.1捕手と名高い青学大の渡部海捕手は2球団競合の末、楽天のドラフト1位に決まった。父・達人さんは大学のキャンパス内でその様子を見守った。幼いころからともにボールを追っていた息子の歩みを振り返り、感慨に浸った。

1位指名を受けて仲間から祝福される渡部海【写真:澤田直人】
1位指名を受けて仲間から祝福される渡部海【写真:澤田直人】

プロ野球ドラフト会議

 プロ野球ドラフト会議が22日に都内で開催され、世代No.1捕手と名高い青学大の渡部海捕手は2球団競合の末、楽天のドラフト1位に決まった。父・達人さんは大学のキャンパス内でその様子を見守った。幼いころからともにボールを追っていた息子の歩みを振り返り、感慨に浸った。

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「いよいよか……。気持ち的にはまだ大学に入学したくらいの感じなんです」

 プロへの道を歩みだした息子。多くの仲間や監督から目いっぱいの祝福を受けている。達人さんは「夢のような出来事ですよ」と目を細めた。幼かった子どもが、挨拶に訪れた楽天・吉井監督と握手を交わし、凛々しく受け答えをしている。晴れ舞台での堂々とした姿に、これまでの日々が蘇ってきた。

 侍ジャパン大学代表の主将まで務めた渡部が、初めて野球と触れ合ったのは物心がつくよりもずっと前のこと。父にとっても20年前の思い出だが、今も色あせない。

「1歳になるころにはハイハイしながらボールを投げていましたね。絶対に野球をしてほしかったので、野球のテレビばっかりつけていました。『もうこの世には野球しかスポーツがないよ』というぐらいに(笑い)」

 ちょうどその頃、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催された。日本は米国戦での誤審判定や、韓国戦での敗北で窮地に立たされたが、奇跡的に4強入り。準決勝で韓国に雪辱を果たすと、決勝ではキューバを破って初代王者に輝いた。

 日本中が歓喜に沸く中、幼かった息子は父が読んでいたスポーツ総合誌「Number」の特集に反応を示した。

「少し喋られるくらいの時なんですけど、イチロー選手を見つけるのが上手でね。指差すんですよ。『いちろー、いちろー』って」

 興奮が伝わっていたのだろうか。2019年の引退までに日米通算4367安打を記録したスターの存在に、幼いながらも引き寄せられていたのかもしれない。そんな姿が嬉しかった。

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