心臓病で胸に20cmの手術痕→2年後にインターハイ 運動禁止半年、変わった人生観「何事もポジティブに」――環太平洋大・竹中隼人

術後に生まれた心境の変化「感謝を伝えるように…」
手術は無事成功したが、術後3週間は病院のベッドから起き上がれない日々が続いた。運動が禁じられた半年間は、体育の授業も1人で見学するだけ。「あまり楽しくない学校生活でしたね」
だがこの空白の時間が、心境に大きな変化をもたらした。
当時は反抗期だったが、入院期間も常に身の回りの世話をして支えてくれた親のありがたみを感じた。なかなか言えなかった「ありがとう」の言葉を素直に伝えるように。両親の存在を「やっぱりすごいな」と再認識できた。
「何事もポジティブに生活できるようになったんです。みんなの支えもあったんですけど、全てをさらけだすことで、前向きになれたかなと」
手術から2年後、広島国際学院高時代にはインターハイ出場も果たした。大学生活はまだ2年目。
「来年はマイル(4×400メートルリレー)でも絶対にインカレで入賞して、個人としても400メートル障害の決勝に残って優勝できたらいいなと思います」
どん底を経験したからこそ、トラックを走れる喜びを誰よりも知っている。病を越え、走り続けるハードラーの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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