最寄りのセブンイレブンは台湾 人口1600人、日本最西端の島で育った兄弟が全国へ「島民が温かい」――八重山・入慶田本朝豊、朝誉

移動費や時間が負担も…伝えたい故郷への感謝
高校進学を機に、学校のある石垣島に移り住むまで暮らした与那国島。コンビニチェーンはなく、与那国町観光協会公式Xによれば、最寄りのセブンイレブンは120キロ先の台湾・南澳門市にあるという。日用品を購入するには地元の商店に通うほかない。
暇があれば友達と海へ繰り出し、船用スロープや橋から飛び込む毎日。兄・朝豊は「たまにビビってる奴もいるけど、みんなポンポン飛び込みます」と笑って当時を振り返る。
競技を始めたのは共に中学生の頃。だがタータンやジムもなく、筋トレすらできない。陸上を専門とする指導者もおらず、成長するには「ひたすら投げる」しかなかった。
移動費や時間も大きな負担だった。「沖縄を挟むので、県大会でも飛行機に乗らないといけない」(弟・朝誉)。費用も1~2万円かかる。それでも、全国切符を掴み取れたのは、故郷で見守る家族や周りのサポートのおかげだ。
兄・朝豊は「故郷にいる人たちや応援してくれた人たちにも、こういう舞台で僕たち兄弟が投げる姿を見せられたのが本当に嬉しいです」と与那国島へ感謝を口にする。
弟・朝誉はまだ2年生。最後の夏に懸ける想いは強い。「インターハイで、戦えるようなレベルになりたい」。歩む道は違えど、故郷を想う気持ちは変わらない。横浜で行われる来年のインターハイ、再び“八重山”の名を刻んでみせる。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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