「まじでえぐい!」「最高!」 全中から3年、最後の夏…隣同士の2人が紡いだ「40秒のライバル物語」――市立船橋・片山瑛太、洛南・土井カハル

打倒・洛南へ、イチかバチかで賭けた「攻めのバトン」
片山は、幸せを感じていた。
「全中決勝以来、今までずっと走って、勝って負けて……を繰り返した。そんな相手とここでまた走れてうれしくて」
当時のファイナリストで今大会100メートル決勝に立ったのは2人だけ。
中学の逸材が、高校で才能を伸ばし続けるのが難しいかは誰よりも自分たちが知っている。
市立船橋は3年前に初優勝して以来、4継のタイトルから遠ざかった。昨年は大会新で優勝した洛南に敗れ、4位。エースとして誓った。
「リレーでインターハイ優勝する」
その決意を胸に、冬から血の滲む努力で追い込んできた。
今大会は100メートルに続き、前日の200メートル決勝も2位。「ここはなんとしても獲る」。予選は洛南がダントツの39秒68で通過し、勝つにはバトンで攻めるしかない。3人が、接戦で繋いでくれた。
「自分がアンカー勝負で勝ち切る。それを目標にしていた。完全にプラン通りのレースを1走から3走の仲間のみんながやってくれて……」
全中王者の名にかけて。
抜かしてやる、絶対に。
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