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井上尚弥超え65秒KO「俺の記録抜いちゃったね」 日本男子の世界戦最速、石井武志に大橋会長も仰天「ガッツさんが降りてきた」

ボクシングのWBA世界ミニマム級王座決定12回戦が2日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位・石井武志(大橋)が、同級3位ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に1回KO勝ち。大橋ジム6人目の世界王座を獲得した。決着は65秒。同じ大橋ジムの井上尚弥が記録した世界戦最速KO記録(70秒)を5秒更新した。会見では「尚弥さんに挨拶した時に『俺の記録抜いちゃったね』って言われて嬉しかった」と頬を緩ませた。戦績は26歳の石井が12勝(9KO)1敗、29歳のメンデスが20勝(6KO)4敗2分。

左から八重樫トレーナー、石井武志、大橋会長【写真:山口比佐夫】
左から八重樫トレーナー、石井武志、大橋会長【写真:山口比佐夫】

WBA世界ミニマム級王座決定12回戦

 ボクシングのWBA世界ミニマム級王座決定12回戦が2日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、同級2位・石井武志(大橋)が、同級3位ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に1回KO勝ち。大橋ジム6人目の世界王座を獲得した。決着は65秒。同じ大橋ジムの井上尚弥が記録した世界戦最速KO記録(70秒)を5秒更新した。会見では「尚弥さんに挨拶した時に『俺の記録抜いちゃったね』って言われて嬉しかった」と頬を緩ませた。戦績は26歳の石井が12勝(9KO)1敗、29歳のメンデスが20勝(6KO)4敗2分。

 たった1分ちょっとで、世界王座を手にした。石井は開始から前に出る積極的な作戦。プレッシャーをかけると、左ボディー、右フックが続けて炸裂した。まともに被弾し、膝から崩れ落ちたメンデスは立ち上がることができず。新チャンピオンとなった石井は歓喜を爆発させ、コーナーにのぼって雄叫びを上げた。

 石井は地元の福岡で3年、プロキックボクサーとして活動後、先輩の武居由樹(大橋)の背中を追いかけ、21年にボクサーに転向。22年にプロデビューすると、全日本ミニマム級新人王に輝いた。23年に唯一の敗北を喫したが、24年に東洋太平洋同級王座を獲得。2度防衛に成功した。初の世界戦に向けて、苦手としたフィジカルトレーニングに取り組み拳を磨いてきていた。

 対するメンデスは、19年にWBO同級王者に輝き、2度の防衛に成功していた難敵だった。会見では「正直、ふわふわしている感じもあるが、少しずつ世界チャンピオンになったという実感が出てきて、更にボクシングが楽しくなりそうだなという思いがある」と喜びを口にした。

 八重樫東トレーナーとの作戦は「12ラウンド完走するつもりで、1ラウンドからスタミナ考えず行く」。飛ばした結果が65秒での勝利だった。「(井上の記録を上回ったことは)全く分かっていなかった。(リングを)降りて尚弥さんに挨拶した時に『俺の記録抜いちゃったね』って言われて嬉しかった。そこで知りました」と振り返った。

 石井が所属する大橋ジムはこれまで、川嶋勝重、八重樫東、井上尚弥、井上拓真、武居由樹の5人の世界王者を輩出。石井の一戦は大橋秀行会長が現役時代に所属していたヨネクラジムを超えるジム6人目の快挙が懸かった試合だった。

 この日は6月に肺炎のため亡くなった元WBC世界ライト級王者・ガッツ石松さんを偲ぶ「ガッツ石松さんお別れの会」が行われていた。大橋会長は「ガッツさんが降りてきた感じがする。あんなボディーブローで、しかも井上尚弥の70秒の記録を5秒縮めて、最短記録。石井が抜くとは本当に思わなかった。ガッツさんが降りてきたとしか思えない一日でした」と驚いていた。

 今後について石井は「次戦とか、誰とやるかとかは全然分からないが、すぐに練習を再開しようと思っている。いつでも行けるようにやっていきたい」とコメント。大橋会長は「まだ終わったばかり。具体的な予定はないが、チャンピオン同士とか、強い選手と戦わせていきたい」と語った。

(THE ANSWER編集部)



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