「落ちるところまで落ちた方が楽だった」早田ひなが明かした苦悩 葛藤乗り越え…パリ五輪より「今のほうが強い」
卓球のワールドテーブルテニス(WTT)チャンピオンズ横浜大会第4日は7日、横浜BUNTAIで行われた。女子シングルス2回戦で、世界ランク7位の早田ひな(日本生命)が同40位の葉伊恬(台湾)に3-1で勝利。準々決勝に駒を進めた。

WTTチャンピオンズ横浜
卓球のワールドテーブルテニス(WTT)チャンピオンズ横浜大会第4日は7日、横浜BUNTAIで行われた。女子シングルス2回戦で、世界ランク7位の早田ひな(日本生命)が同40位の葉伊恬(台湾)に3-1で勝利。準々決勝に駒を進めた。
早田が“遊び心”を大事に戦った。純回転、逆回転、巻き込み系など多彩なサーブを繰り出した。「どっちかというと、真面目すぎて自分を固めてしまうタイプなので。それがあんまり良くない方向に出てしまう試合が、最近多かった。あんまりいろんなことをやりたがらない性格なので。自分の殻を破るためにも、練習してきました」と明かした。
第1ゲーム、第2ゲームとも11-3で連取。第3ゲーム(7-11)こそ落としたが、第4ゲームは11-2と圧倒した。
24年パリ五輪では銅メダルに輝いた。以降は五輪の準々決勝で負傷した左腕の故障と向き合う日々を過ごしてきた。ただ、満足に戦えない中で、高い技術と経験で世界ランキングは上位を維持、最も下がった時も25年10月の14位だった。そこに吹っ切れない葛藤もあった。大会中には、当時の胸中を吐露していた。
「落ちるところまで落ちた方が楽だったのかな。そう思った時期もあったんです。結果が出てないのに、(世界ランクは)12位、13位ぐらいにいるっていうのがなんか、な…何となく、まだ上にいるような自分の中でも捉え方をしてたんで。30位とかまで落ちてたら、また1から頑張ろうってなれたのでしょうけど……」
体を万全に整えつつ、気持ちもリセットするように心がけた。「自分を取り戻すまでの期間」と表現。ライバルの台頭を感じる中、自分と他人を比べて、少し窮屈に感じることもあった。5月の世界選手権の団体戦では中国勢に2連敗。その2週間後のアジア選手権の選考会では準決勝で赤江に屈した。
自問自答を繰り返す中で、たどり着いたのは、思考をシンプルにしていくことだった。自分を縛り、邪魔していた感情を排除。だんだん心が軽くなり、光が見えてきた。「今はいろんな、覆い被さっていたものがどんどん、どんどん1枚ずつ剥がれていってるような感覚なんです。より自由に、なんか卓球もそうですし、人間としても、生き生きしてるなっていう感じはします」と笑う。
向き合った故障が完治した今は、思い悩んだ経験を強さに変えている。だから、はっきり言い切れる。「今、パリオリンピックの時の自分と対戦したら、今の方が強いだろうなって自信はあります」
8日の準々決勝は世界ランク4位のクアイ・マン(中国)と対戦する。
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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