全英V桑木志帆が忘れぬ恩「お墓参りに行きたい」 地元・岡山の環境に助けられ飛躍
全英女子オープンゴルフで日本人7人目(8度目)の海外メジャー優勝を飾った桑木志帆(大和ハウス工業)が4日、英国から凱旋帰国し、都内で記者会見を行った。祝福の花束を受け、自身の快挙を振り返った。そして、感謝の言葉を口にした。凱旋試合は、次週に長野・軽井沢72G北Cで開催のNEC軽井沢72ゴルフになる。

全英女子オープンで優勝、凱旋会見
全英女子オープンゴルフで日本人7人目(8度目)の海外メジャー優勝を飾った桑木志帆(大和ハウス工業)が4日、英国から凱旋帰国し、都内で記者会見を行った。祝福の花束を受け、自身の快挙を振り返った。そして、感謝の言葉を口にした。凱旋試合は、次週に長野・軽井沢72G北Cで開催のNEC軽井沢72ゴルフになる。
桑木は会見の中盤で言った。
「桑田さんのお墓参りに行きたいです」
快挙を予言していた人。地元岡山県のローカル局、RSK山陽放送の元社長・桑田茂さんのことだ。
桑木家は経済的に恵まれてはいなかったが、ジュニアゴルファー育成に理解のある地元の環境に助けられた。岡山県内の安価でプレーできるゴルフ場、練習場で腕を磨いた。4学年上には渋野日向子がいて、桑木は「日向子ちゃんのように」と憧れた。高校2年の2019年夏には、渋野が全英女子オープンを制し、その思いは強くなった。当時、渋野はRSK山陽放送の所属。当時社長の桑田さんは、渋野の高校時代から目をかけ、偉業の瞬間を現地で見届けたことも話題になった。
「その頃から『岡山から次に来るのは桑木だ』と言っていただき、すごくかわいがってくださいました。いろんなコースに連れて行っていただき、いろんな方を紹介してくださいました」
だが、桑田さんは2021年4月9日、68歳で天国に召された。渋野、桑木にとって突然の別れだった。その2か月後の同6月、桑木はプロテスト一発合格。5年の月日が経ち、桑田さんの予言が現実になった。その現場にはRSK社員の重松宏さんがいた。桑田さんに同行し、渋野の快挙を喜んだ人だ。桑木がデビュー後は、週末になると岡山県からツアー会場に足を運び、カメラを回している。
「重松さんは日向子ちゃんが優勝した時と同じで、アフロ(ヘアのカツラ)を被っていました。それが良かったのかもしれません(笑)」
今季の全英女子オープンは7月30日~今月2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)で開催。最終日、首位に3打差の2位で出た桑木は、正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーでフィニッシュした。
エスター・ヘンゼライト(ドイツ)が18番で10メートルのバーディーパットを決めてプレーオフ(PO)へ。桑木はPO1ホール目で大ピンチになりながら、第3打をピンそばにつけてのパーでしのいだ。続く2ホール目で優勝パットを決めると、ニッコリと笑ってバンザイ。米ツアーを主戦場にする仲間たちからの祝福で少し目に涙を浮かべたが、再び笑顔で両手を挙げて拍手と歓声に応えた。
桑木のこの大会での獲得賞金は150万ドル(約2億3600万円)。日本の選手では、通算2アンダーで6位タイの竹田麗央も24万7127ドル(約3890万円)、12位タイの笹生優花と勝みなみも15万8889ドル(約2500万円)を獲得した。
この快挙で、日本女子の海外メジャー優勝者は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、19年全英女子オープンの渋野日向子、21年と24年の全米女子オープンの笹生優花、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央と同年全英女子オープンの山下美夢有に続き、7人目(8度目)。渋野に続く岡山県出身の優勝者で、同一県から2人目は初となった。
(THE ANSWER編集部)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









