陽岱鋼、引退会見で号泣 サプライズで稲葉監督登場 決断の理由は「自分に勝てない。それが1番」 野球漬けだった日本ハム時代、坂本勇人&岡本和真に感謝した巨人時代…異国で21年戦った台湾の英雄
プロ野球の日本ハムと巨人で通算16年間プレーし、今季まで3年間は「2軍専門球団」のオイシックスに所属した陽岱鋼外野手が1日、新潟市内のホテルで現役引退会見を行った。異国でプロ選手となり21年、台湾のスターが日本へ感謝の思いを語った。

新潟市内で引退会見
プロ野球の日本ハムと巨人で通算16年間プレーし、今季まで3年間は「2軍専門球団」のオイシックスに所属した陽岱鋼外野手が1日、新潟市内のホテルで現役引退会見を行った。異国でプロ選手となり21年、台湾のスターが日本へ感謝の思いを語った。
陽は会見で「これでよかったなと思う」と思いを滲ませた。所属した球団の印象について「日本ハムでプロ野球の世界というものを教えてくれた」と感謝。「寮ではずっと野球漬け。朝練習して試合、飯食ってまた練習。そして夜また練習。勝負に勝たないと1軍の試合出られないと教えてもらった」と語った。FA移籍した巨人には「最高の環境を作ってもらった。トレーナーさんはじめ、本当に感謝しています」と話した。
今後については「自分の中ではもちろんありますけどシーズンまだあるので、ここで話すのは難しい。最後1試合1試合、全力で戦ってから考える時間はあると思う」と話すにとどめた。
日本ハムから巨人に移籍した1年目について「本当に慣れるまでは時間かかりましたね」と本音も。「1番影響を受けたのは坂本勇人。野球もそうですけど、いろんな人にたくさん教えてもらった。バッティングは岡本和真。年下ですけど聞いたらバッティングをいろいろ教えてくれて。本当に皆さんに感謝しています」と振り返った。
引退を決断したことについて「何が納得できなかったか」尋ねられると、「日々納得できないことがたくさんありますし、自分の中の壁を乗り越えないといけない。人と勝負する前に自分と勝負しないといけない。自分に勝たないと人に勝てない」と語り、「去年いろいろチャレンジして、いい方向にいかないなと。もうこれ以上やったら体が持つかなと」。そしてこう理由を語った。
「年とともに衰えるんで、現実を見ながら、自分に言い聞かせて。自分に勝てない。頭は勝てるのに体が動かない。それが1番ですね」
また、日本ハム時代の同僚だった今浪隆博氏から質問されると涙を流した。「ここまで現役を続けられた原動力」を問われると「やっぱり1年で終わる選手も10年やる選手もいる。ずっと見てきて、一緒に戦ってきた仲間がこの世界を去るのが辛かった。彼らの分も活躍しないとと勝手に使命感を持ってやってきた」とし、「来年は誰がいなくなるとか、それが自分になる可能性もあった。やめていった後輩、先輩たちが、『ダイさんまだ野球やっているな』と思い出してくれたらそれが僕の力になる。」と答えた。
会見の最後には日本ハムの稲葉篤紀2軍監督がサプライズ登場。花束を贈られると陽は号泣した。
台湾・台東出身の陽は福岡第一高に野球留学し、2005年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムの指名を受けプロ入り。2年目の2007年に1軍初出場を果たすと、6年目の2011年に中堅の定位置をつかみ、2013年には47盗塁でタイトル獲得。2014年には25本塁打を放った。俊足強打で2012年のリーグ優勝、2016年の日本一に貢献した。
そのオフにはFAで巨人に移籍。ベテランとなってからは代打や一塁を守るなどプレーの幅を広げた。NPB通算1322試合に出場し1164安打、105本塁打、141盗塁。数字以上に華のあるプレーでファンを沸かせた。外野部門のゴールデングラブ賞を通算4度獲得している。
2021年のオフ、巨人との5年契約が切れた際、再契約のオファーがあったものの退団。米国の独立リーグ、豪州の冬季リーグに飛び込み2年間プレーした。2024年からはプロ野球のファームに新たに参加したオイシックス入りし、再び日本でプレーしていた。
(THE ANSWER編集部)
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