熊本・大津高サッカー部員関係者に地震犠牲者 監督「イオンと聞いています」状況を説明 チームは準決勝で惜敗
全国高校サッカーインターハイ(総体)は31日、男子サッカーの準決勝が福島県で行われ、前回準優勝の大津(熊本)が静岡学園(静岡)に0-1で敗れ、2大会連続での決勝進出を逃した。最大震度7の地震が襲った地元・熊本へ吉報を届けられず選手は涙。山城朋大監督からはチーム関係者の被害状況について新たな一報が伝えられた。

高校サッカーインターハイ
全国高校サッカーインターハイ(総体)は31日、男子サッカーの準決勝が福島県で行われ、前回準優勝の大津(熊本)が静岡学園(静岡)に0-1で敗れ、2大会連続での決勝進出を逃した。最大震度7の地震が襲った地元・熊本へ吉報を届けられず選手は涙。山城朋大監督からはチーム関係者の被害状況について新たな一報が伝えられた。
試合終了のホイッスルが鳴ると、選手はピッチに崩れ落ちた。震災に見舞われた熊本へ少しでも勇気を。そう誓ったイレブンだったが後半早々に失点。最後まで1点が遠かった。フル出場した10番の山本翼(3年)は目を赤くはらして号泣。スタンドへ挨拶後、膝に手をつきもう片方の手で顔を押さえた。その場からしばらく動けず、チームメートに促されながらその場を後にした。
指揮官も落胆を隠せなかった。試合後、インタビュースペースに現れた山城監督は「僕たちからの思いを伝えることはできませんでしたけれども、ほんとに70分間、自分たちの積み上げてきたものを全力を尽くして戦いましたので、その辺を見ていただければと思います」と声を振り絞った。
熊本地震が発生して4日目、現在も懸命な捜索・救出活動が続けられている。「やっぱり自分たちの結果でいろんな方々に勇気を与えたいと思ってましたけれども、そこはすごく残念な気持ちではあります」。サッカーで地元を勇気づけようと、チーム一丸となって戦った。その姿勢は選手たちから十分に伝わっていただけに無念の思いが滲んだ。
地震発生翌日に行われた桐蔭学園戦後、「関係者、知り合いには今のところ人的被害はないという報告をもらっている」と明かしていた指揮官。改めて関係者の被害状況を問われると「震災が起きた当初は、身内等に被害はないって報告を受けてたんですけど、二次災害等でやっぱり部員の関係者が犠牲になられているっていう話も少し聞いています」と明かし、「ほんとに他人事ではないってことはその話を聞いて特に感じています」と神妙な面持ちで語った。
今大会の遠征メンバーではないが、部員の近い親戚が「イオンのところで犠牲になられているっていうことは聞いています」(山城監督)と言及。試合前には犠牲者への黙とうが捧げられ、選手たちは腕に喪章を巻いてプレー。感情的に難しい戦いを強いられた中で、山城監督は「喪章をつけることで、いろんな方々へ自分たちからの思いを伝えたいなと思いましたし、熊本県を代表して今ここで戦うっていうことに誇りを持って戦ってくれたのかなと思います」と労った。
大会の開催地、福島県も2011年の東日本大震災で甚大な被害にあった。会場となったJヴィレッジがある広野町役場の職員からはミネラルウォーターなどの備蓄品が提供されたといい「わざわざホテルまで来ていただいて話をしていただいたりだとか、この会場などでもお声をかけていただいたりっていうのは、すごく励みになりました」と感謝した。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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