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爆発のイオンモール熊本「結構行ってた…」 高校サッカー総体4強の大津イレブンに衝撃、2016年の熊本地震も経験

全国高校サッカーインターハイ(総体)は29日、男子サッカーの準々決勝が福島県で行われ、大津(熊本)が桐蔭学園(神奈川2)に1-0で勝利し、4強進出を決めた。殊勲の決勝点を決めた西本瑛司(3年)は今大会初得点。地元・熊本県を最大震度7の地震が襲ってから一夜、ニュースで伝わった災害に少なからず衝撃を受けていた。

決勝点を決めた大津の西本(右から2人目)【写真:橋本啓】
決勝点を決めた大津の西本(右から2人目)【写真:橋本啓】

遠征先で「今どうなってるのか、すごく気になる」

 全国高校サッカーインターハイ(総体)は29日、男子サッカーの準々決勝が福島県で行われ、大津(熊本)が桐蔭学園(神奈川2)に1-0で勝利し、4強進出を決めた。殊勲の決勝点を決めた西本瑛司(3年)は今大会初得点。地元・熊本県を最大震度7の地震が襲ってから一夜、ニュースで伝わった災害に少なからず衝撃を受けていた。

 重苦しいムードを一掃した。主導権を握りながら1点が遠かった大津。すると0-0で迎えた後半4分、右サイドを細かなパスワークで打開し、ペナルティーエリア内右でパスを受けた西本が右足を一閃。角度のないところから放ったシュートはゴールへ。歓喜の輪が広がり、西本も笑顔を弾けさせた。

 熊本に勝利を届けたい。そんな思いで臨んだ。試合前日の28日午後4時半頃、最大震度7の地震が熊本を襲った。選手たちは宿舎で第一報を聞いた。「地震被害がひどくて、亡くなった人もいる。悲しんでる人がいっぱいいて、だからこそ、熊本県の人にいい情報を与えて、1人でも嬉しい気持ちにさせたいなっていう思いでやっていました」。そう心に誓った一戦に、西本は結果で応えてみせた。

 地元では住宅の倒壊や火災など甚大な被害が発生。上益城郡嘉島町にある商業施設「イオンモール熊本」では爆発が起き、死亡者が出た。西本にとって嘉島町は、中学時代の練習場があったなじみのある場所。テレビのニュースで被害を知り「練習場所が嘉島町にあったのでイオンは結構行っていた。とても残念です」と驚きを隠せなかった。

 小学生時代には、2016年の熊本地震を経験している。今回は福島で一報を聞いたが「(当時の記憶が)蘇ってきましたし、怖い思いをした人はいっぱいいると思う」と地元への思いが募る。「熊本県が今どうなってるのかすごく気になります」と率直な思いを打ち明けるが、今はサッカーで地元に明るいニュースを届けるのが使命だと感じている。

 視線の先にあるのは31日、静岡学園との準決勝。「ドリブルがうまくて、個でも剥がせるチームなので、しっかり対策していきたい」。昨季準優勝のリベンジへ。背番号13は地元・熊本をピッチから勇気づける。

(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)



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