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逆輸入ボクサー秋次克真、凱旋リベンジに「出し切るだけ」 苦い敗戦後にコーチをチェンジ 証明する自身の真価

ボクシングのトリプル世界戦が20日、東京・両国国技館で行われる。19日は都内のホテルで出場選手たちが前日計量に臨んだ。世界戦の前座でノンタイトル119ポンド(約53.9キロ以下)8回戦に出場するWBOバンタム級10位・秋次克真(日本/米国)が53.6キロ、ヘルラン・ゴメス(フィリピン)が53.8キロでパスした。米ロサンゼルスに拠点を置く“逆輸入”ボクサー。前戦は初の凱旋試合だったが惜しくも判定負け。味わった悔しさを晴らすべく日本のリングに帰ってきた。戦績は28歳の秋次が14勝(4KO)1敗、26歳のゴメスが14勝(10KO)3敗。

前日計量に臨んだ秋次克真【写真:山口比佐夫】
前日計量に臨んだ秋次克真【写真:山口比佐夫】

ノンタイトル119ポンド8回戦、前日計量をパス

 ボクシングのトリプル世界戦が20日、東京・両国国技館で行われる。19日は都内のホテルで出場選手たちが前日計量に臨んだ。世界戦の前座でノンタイトル119ポンド(約53.9キロ以下)8回戦に出場するWBOバンタム級10位・秋次克真(日本/米国)が53.6キロ、ヘルラン・ゴメス(フィリピン)が53.8キロでパスした。米ロサンゼルスに拠点を置く“逆輸入”ボクサー。前戦は初の凱旋試合だったが惜しくも判定負け。味わった悔しさを晴らすべく日本のリングに帰ってきた。戦績は28歳の秋次が14勝(4KO)1敗、26歳のゴメスが14勝(10KO)3敗。

 持てる力、全てをリングで示す。秋次は、計量台にのり仕上がった体を披露。マッスルポーズを作って万全ぶりをアピールした。左腕に父・寛さん、首筋に母・照美さん、右腕に兄・亮河さんの名前がタトゥーで刻まれている。17歳で離れた家族の思いを背負っている。

 和歌山市出身の28歳。7歳からボクシングを始め、地元の「GSBジム」に通った。その後は名門・興国高校に入学。当時は補欠で思うような結果は出なかった。「アメリカンドリームを掴みたい」と高校中退を決断し渡米。2018年に米国でプロデビューした。

 金銭面やマッチメークの面で苦労してきたが、現地で実績を重ね、米国でも一目置かれる存在に。元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)や、元WBC世界フェザー級王者マーク・マグサヨ(フィリピン)とスパーリングで拳を交えた。

 今年4月、初の凱旋試合で元世界バンタム級ランカーのホセ・カルデロン(メキシコ)と対戦。8年ぶりの日本で「印象に残る勝利を」と臨んだが、タフな相手に苦しみ惜しくも判定負け。唇をかんだ。

「今回は負けられない」

 凱旋リベンジに燃える中で、敗北をきっかけに大きな決断。師事していたコーチを変えた。「実はずっと(変えたいと)思っていた。でも、前のコーチはデビュー戦からずっと一緒にやってきて、勝ってきたので。なかなか言い出しづらくて。前回、負けたことをいい機会に。次のステップに行きたいと伝えて変えました」

 新たな指導者のもとで、ボクシングを磨き「引き出しが増えたと思う。でも、始めてまだ1か月ちょっとなので、習得できていない部分もあります。スパーリングでも、コーチの言うことが全然できなくて、フラストレーションが溜まることがあった。自分がやってきたことを信じてやるしかないです」

 前戦の敗戦を冷静に振り返り「初めて日本で試合ができる、久しぶりの家族に会えると、緩んでいたと思う。今回は関係なく『試合だけ』の考えで来れている。出し切るだけです」と強い覚悟を口にする。

 凱旋試合で味わった悔しさを糧に、日本のリングで今度こそ、自身の真価を証明する。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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