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日本の元ドラ1、韓国で巻き込まれた“前代未聞”の大騒動 移籍発表寸前に不承認…岡田明丈「まだ心の整理が」

2軍球団で投げ続け、岡田はチャンスをつかんだはずだった【写真:蔚山ホエールズ提供】
2軍球団で投げ続け、岡田はチャンスをつかんだはずだった【写真:蔚山ホエールズ提供】

1軍登板は2019年が最後…海外で投げ続けた理由とは

 ただ2019年を最後に、1軍から姿を消した。右肘のトミー・ジョン手術から再起したものの、2023年オフには戦力外通告を受け育成選手として再契約。さらに翌年オフには2度目の通告で退団。そして今季は蔚山へ加入していた。

 沖縄で行われたウインターリーグへの参加から縁がつながり、入団テストを受けてまで加わった韓国の2軍球団。「人それぞれだとは思うんですけど、自分はいろんな野球を知りたいと思っていたんです。ずっと日本でしかやってなかったので」と純粋な興味が発端だった。「高校、大学、プロ、社会人ってやらせてもらって『海外ってどうなんだろう?』という疑問があったのが、大きなきっかけなんです」。2月のキャンプで合流してから半年、様々な経験と修正を繰り返してきた。

 韓国ではシーズン中にも成績をシビアに判断され、外国人選手が次々に入れ替わっていく。己の力で生き残るしかない世界を、岡田は好ましく感じた。「外国人選手という扱いもあって、しきたりとか、縛りとかがなくて。『自分の好きに全部やってくれ、結果も自分次第だよ』という扱いですね。今まで経験したことがない立場というか。自分はもう、すごくやりやすいなという感覚でいます」と話していた。

 またここ数年の韓国プロ野球は、テクノロジーを導入して大きく変化している。機器が投球のストライク・ボールを判定し、審判はそれをコールするだけというABSシステムの導入もその一つ。岡田も「慣れは最初は必要ですが、今はABSさまさまという感覚ですよ」と笑う。投手にとっては利点も大きいというのだ。

「審判によって違わないのは、自分にはストレスがなかったですね。ストライクゾーンって本来決まっているのに、そこがぼやけるのは野球としてどうなのかなと思うようになりました。実際(人間のジャッジだと)試合の雰囲気とか打者によって変動してしまうこともあるので。どんな球でもゾーンに入ればストライクと決まっていれば、割り切って勝負できると思います」

 韓国の2軍リーグ13試合で4勝3敗1セーブ、防御率2.45という安定した成績を残したところで舞い込んだ移籍話だった。現在3位と上位争いを続けるLGは、広島時代の優勝経験も重視してのオファーだったという。ベテランにとってはあまりにも貴重な時間が失われたことになる。

 今後は、これまで通り蔚山で投げ続ける。メッセージで岡田は「今はまだ心の整理がついていませんが、再び蔚山ウェールズのメンバーとしてフューチャーズリーグ優勝のために全力を尽くしたいと思います。機会があれば、蔚山に応援しに来ていただけたらうれしいです」と、2軍専門球団ながら既存の球団と首位争いをしているチームへの貢献を誓っている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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