陽岱鋼、前代未聞のハチャメチャ引退式「ここには神様がいる」 ずぶ濡れで語った記憶「昔、コーチに反抗して…」
プロ野球の日本ハムと巨人でプレーした陽岱鋼外野手が今季限りの引退を表明し、27日には異例となるビジター球場での引退セレモニーが行われた。現在、2軍ファーム・リーグのオイシックスでプレーする陽はこの日、千葉県鎌ケ谷市で行われた日本ハム戦に「7番・右翼」で先発出場。若き日に腕を磨いたグラウンドに別れを告げた。そして試合後のセレモニーは、陽の波瀾万丈のプロ野球人生を連想させるような、ハチャメチャな幕切れとなった。

あいさつの瞬間に豪雨、頭をよぎった「昔、コーチに反抗して…」
プロ野球の日本ハムと巨人でプレーした陽岱鋼外野手が今季限りの引退を表明し、27日には異例となるビジター球場での引退セレモニーが行われた。現在、2軍ファーム・リーグのオイシックスでプレーする陽はこの日、千葉県鎌ケ谷市で行われた日本ハム戦に「7番・右翼」で先発出場。若き日に腕を磨いたグラウンドに別れを告げた。そして試合後のセレモニーは、陽の波瀾万丈のプロ野球人生を連想させるような、ハチャメチャな幕切れとなった。
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試合終了からまもなく、陽の引退セレモニーが始まった。ビジター球団の選手に対し、古巣の日本ハムから異例の計らいだ。両軍の選手がベンチ前に整列し、大型ビジョンに映し出された陽のプロ野球人生を見守った。ところが、名場面の数々が流れる最中に大粒の雨が降り始め、どんどん強くなっていく。陽も「ビデオ見ている時に、これ怪しいなと思って……」。本人がマウンド付近へ向かう頃には豪雨となり、グラウンドには水が浮いた。異例の環境で式典は進行した。
陽に花束を手渡したのは、1軍に定着した頃外野守備・走塁コーチを務めていた清水雅治さんと、ドラフト同期入団の八木智哉さん、今成亮太さん。揃って記念撮影をする頃には、10メートル先の視界も怪しいほどの雨脚となった。

両チーム揃っての胴上げや記念撮影は全てキャンセル。あいさつを求められた陽はマイクの前に立つと「プロ野球生活21年間、鎌ケ谷のファンの皆さんの前で報告ができて本当に良かったと思います。ありがとうございました」と神妙に言葉を紡いだものの、強くなる一方の雨に苦笑い。「最後になりますが、本当にお世話になりました。ありがとうございました」と絶叫し、中堅方向を振り返ると両手を広げ、グラウンドに別れを告げた。
涙雨……と表現すればきれいなのだろうが、セレモニー後のベンチ裏に広がったのは「やっぱり俺たち、何かやらないと気がすまないね」という大爆笑だ。陽は「こんなの中々ないでしょ。ここには何かいるんですよ。神様が。昔、コーチの言うことに反抗したりして、何か言いたいことがたくさんあったのかな……。で、最後の最後にこれですよ」と楽しげに口にした。不思議なことに、陽がベンチに引き上げると雨は弱くなり、やがて止んだ。
前日まで猛暑が続いた鎌ケ谷はこの日、1日中厚い雲に覆われ、試合終盤のグラウンドはかなり暗くなっていた。そんな時に思い出したのは、陽の若き日の姿だ。試合後、暗くなりかけたグラウンドで始まる守備練習。寮に引き上げてくる頃には、周りが真っ暗になっていることも珍しくなかった。引退セレモニー前後の不思議な天気は、その状況で腕を磨いた陽を送り出すのに、何よりのはなむけとなった。
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