震度7の大地震で「全部ひっくり返った」 熊本でカフェ経営、故郷に寄り添う元世界王者の今――元WBC世界ミニマム級王者・重岡優大さん【前編】
カフェから車で約17分のイオンモールで爆発事故「大人も子どもたちも…」
傷ついた故郷に思いを巡らせる。爆発事故があった「イオンモール熊本」はカフェから南に車で約17分。地元に根づき、多くの人が集まる場所だった。
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「イオンモール熊本って県民からしたら、夏休みにもってこいの場所なんですよ。でもカフェなんてついでに寄る場所じゃないですか。目的地がないから大人も子どもたちも自粛している」
食材の買い出しや備品の整理、余震に備えた蓄えなど環境を整え、地震から3日後には営業を再開した。街の雰囲気について「少しずつ戻ってきたかな。今日(9日)なんて店の前で3、4人の子どもと一緒に遊んだりしました。親御さんもゆっくりできるようフリーの時間をつくったりして」と話した。
カフェには学校に通えていない子どもの姿もある。そんな子どもの言葉に耳を傾け、自らの経験を伝える。「ここで勇気をもらって『また来たい』と言ってくれる子がいる。僕がボクシングを通して学んだこと、そして僕が今実行していることを一緒に語り合うんです。カッコつけたことを言うわけじゃない。その子のモチベーションを上げてあげたい」と寄り添う。
その一方で「部活前に高校生とかも来てくれます。今何に向かって頑張っているのかを聞きたい。俺もそうやって頑張ってきたな。俺も頑張ろうという感じです」と自身も力をもらっている。
「何歳の方でも満足して帰ってもらえると思います。本当に気軽に来てもらいたい」。地域の方と向き合い、憩いの場をつくる。そんな思いを胸に重岡さんは今日もカフェの扉を開ける。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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