2軍で13連敗の投手が大変身…異国へ広がる卒業ルート エースも4番も途中退団、2軍球団が背負った宿命

2軍で13連敗の投手がエースに成長し卒業…2軍球団の理想とは
その中で今年の2例には、うまく選手を伸ばせたという達成感もある。高田は2021年に入団したDeNAでは、肩を痛めたこともあり2軍でも通算未勝利。オイシックス移籍後もなかなか勝てず、デビューからの2軍戦連敗は「13」まで伸びた。ところが、昨季後半の先発転向できっかけをつかんだ。武田監督は今季開幕投手を任せ、信頼しているというメッセージを送り花開かせた。
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ウォーカーは今季序盤、打率が2割を切るような時期もあった。三振の多さがマイナス要素。その中で「我慢強く使うことで変わっていったね。当てようとして小さくなるのではなく、そのまま振ってもらいたかった。打線に当たれば飛ぶ選手がいるのといないのでは、全く怖さが違うから」と武田監督は言う。「あと大事だったのは、ウォーカーの次を打つ選手」。後ろが弱ければ歩かされるだけ。スカウトに目をつけられるような好成績は、決して一人で生み出せるものではないのだ。
ここで貢献度が高かったと指揮官が言うのは、28歳の小西慶治内野手だ。前半戦は8本塁打、地区トップの40打点。投手では、先発ローテーションで投げ続けた31歳の笠原祥太郎投手(元中日)がやはり、高田を支える存在だった。「選手の層は課題であり続けるでしょうね」という中で、ベテランの存在にも意味がある。
休むことなく、NPBからのドラフト指名を含めて“売れていく”選手を作らなければならない。いい選手から消えていくという現実に対しても武田監督は「いない人数の中で、我慢して使うことが次のベースになるんです」と前を向く。空いた席は若い選手のチャンスと考え、育成と卒業のサイクルを早くしていくのが、個人もチームも成長できる道なのだ。
武田監督はコーチとして、監督として、2軍球団の誕生から3年間を見てきた。「ない中で我慢してやるのは、この3年まででしょう」と言う。決まった練習場がなかったり、移動は長距離でもバスが大半と、環境面は独立リーグ時代から変わっていない部分も多い。チームが次のステップに進むには、ここだけ手つかずというわけにはいかない。
「これは現場以外の問題になってしまうかもしれません。でも桑田(真澄)CBOも来てくれたわけですし、会社のほうにもお願いしていかないといけない」。新潟に野球の楽しさ、面白さを伝えたいと奮闘してきた指揮官の、切なる願いだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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