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得点圏打率「.121→.373」激変の裏側 初球宴ヤクルト古賀優大が明かす「あの打席」…観察したパ打者とは

楽天村林を洞察して得た気づき「かかと体重」

 得点圏だけではない。昨季は打撃そのものにも、成長の大きな転機があった。

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 昨年の3月11日。楽天とのオープン戦(静岡・草薙球場)だった。試合中、ベンチで戦況を見つめていた古賀は、大松打撃コーチ(現2軍チーフ打撃コーチ)から不意に声をかけられた。

「すごいいい打ち方をしてるよ。あれだよ。見てみな」

 何気ない一言だった。視線の先、右打席には楽天村林一輝内野手が立っていた。2回無死一塁の第1打席、小川の高め直球を逆方向にはじき返した。打球は右翼手のグラブに収まったが、強く捉えていた。「懐が広いな」。理想を重ねた。その「かかと体重」の打ち方に目を奪われた。

 当時、外角球を「追いかけてしまう癖」の課題に向き合っていた。その対応力を身に付けることが打力向上、正捕手奪取に欠かせないと考えていた。

 その日を境に、「かかと体重」の打撃理論で打つ村林は“研究対象”となった。時間を見つけては、動画を見返し、バットの出し方、変化球への対応などを分析。その打撃の裏にある理論を、自分なりに考察し、仮説を立て続けた。

 6月17日からの楽天との交流戦。古賀はマスクを被りながら、打席に入る村林の足元にも注目した。映像で何度もチェックしていたが、実際に至近距離で見ると、よりはっきりと村林の意識を感じ取れた。

 楽天との第3戦だった同19日の試合前。古賀は自ら村林のもとへ歩み寄った。「どういう意識でかかと体重をしているのですか?」。考え続ける中で膨らんだ疑問の数々をぶつけた。直接交わした会話で得た感覚、技術を1つずつ自分の打撃に落とし込んでいった。

 かかと体重の打撃フォームは体が開きやすくなるリスクも伴う。それでも古賀にとっては、そのデメリットを上回るだけの価値がある打撃改造だった。

「最初はバランスを崩すこともあったのですけど、(かかと体重を)やっていく中で、だんだん外のボールも追いかけないでできるようになりましたし、インコースも懐をつくれるようになって窮屈に打たなくてよくなってきた」

 手にするバットも村林と同じタイカップ型だ。契約するシュアプレイ社に依頼し、村林に近い形状のバットを製作してもらった。さらに細かく言えば、試合では操作性を重視して先端をくり抜いたモデル、練習ではくり抜いていないモデルと使い分けている。

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