ラグビー日本代表、W杯ポジション別最新序列 「8割完成」の真偽…世界一デカいFW第3列に現れた「20番の職人」

CTB、WTB/FBの現状は? 世界8位ワラビーズとの80分は“テスト”の戦いに
<CTB>
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CTBに関しては、バックローでのガンター同様にライリーの存在感が際立っている。シンプルに相手を抜き合うスピードも抜群だが、ミッドフィールダーとしての戦術的なショートパントへの反応や加速力、大外に立ってのキックパスレシーバーとしても魅力を発散する。不安材料を挙げるなら、対戦相手が日本対策を考えれば、このライリーおよびFW戦でのガンターをいかにマークして、動かせないようにしてくるのは間違いないだろう。だからこそ、ライリーをデコイに使うプランB、Cを用意する必要がある。
同じCTBでコンビを組んだ廣瀬雄也(S東京ベイ)が、イタリア戦でようやくテストレベルでボールドライバーとしての存在感を見せ始めた中で負傷離脱したのは悔やまれるが、コンディショニングに苦しんできたサミソニ・トゥア(浦安D-Rocks)が、フランス戦で2年ぶりにテストマッチに復帰。まだ試し運転の中で、強みのボールキャリー(ボールを前に運んだ回数)で両チームトップの15回をマークするなど奮闘したが、現状ではまだライリーの“相棒”もカバーも確立されていない。
理想としては、スピードが脅威のライリーをアウトサイドで使って、ボールとラインを動かせるインサイドCTBを置くのがベストかと思うが、この12番のセレクションがメンバー編成上の“ミッシングリンク”にならないように、廣瀬、トゥア、そして候補止まりのロブ・トンプソン(BL東京)らも含めて、8月から11月末までのテストシリーズで絞り込んでいく必要があるだろう。
<WTB/FB>
アウトサイドBK(WTB、FB)は主要な顔ぶれは見えてきている。WTBでは、ここまでの3試合でもメンバーリストに並んだ石田、植田、そしてしなやかな走りでユーティリティーBKとしての期待も高いメイン平(BR東京)らを軸に、コンディション理由でメンバー、スコッドを外れるジョネ・ナイカブラ(BL東京)、木田晴斗(S東京ベイ)らがメンバー争いを展開する。FBは、この3試合で初めてスターターとしてプレーした松永拓朗、昨季スピードをアピールした矢崎由高(早稲田大4年)、そしてフランス戦で代表デビューを果たした上ノ坊駿介(神戸S)、経験値のあるグリーンらがSOのカバーも担いながら「15番」争いを演じる。
エディーが今季始動前にW杯へ向けたセレクションについて「今季で80%は固めたい」と話していたが、この3試合の顔ぶれを見ていると、概ね目標に近いメンバー固めは進んでいるようだ。これから選ばれていく(限られた)選手も、生き残ろうとしている選手も重視されるのは、指揮官が頻繁に口にする「オフ・ザ・ボール」、つまりボールを持っていない時の働きぶり、判断だ。このエリアの仕事ぶりが「エフォート」にも直結するのは明らかだ。
まだまだ、このオフ・ザ・ボールでの判断やプレーは、ここまで2連敗を喫した世界トップ5の選手には及ばない現実も味わわされた。フランスからも、こっぴどく教えられたモールとハイボールのファイト、そしてフィジカルの格差を、どう修正し、克服していくのか。名将ジョー・シュミットからレス・キスに政権交代したばかりの世界8位ワラビーズとの80分は、まさに“テスト”の戦いになる。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)
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