原因不明の腰痛…ベッドで目覚め「あ、今日も痛いわ」 空白の336日を越えたハードル女王、涙の第一歩――立命大・瀧野未来
涙とともに、復活の第一歩を踏み出した。女子400メートル障害の前回女王・瀧野未来(立命大3年)は予選を突破。翌日の準決勝を棄権したものの、11か月ぶりの復帰戦で母校に捧げる魂の走りを見せた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 日本インカレ・日産スタジアム(9/5-7)
涙とともに、復活の第一歩を踏み出した。女子400メートル障害の前回女王・瀧野未来(立命大3年)は予選を突破。翌日の準決勝を棄権したものの、11か月ぶりの復帰戦で母校に捧げる魂の走りを見せた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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時が流れること336日。長い沈黙を破り、再びトラックへと舞い戻った。
大会2日目の女子400メートル障害予選。雨が降る中、瀧野は序盤から攻めて先頭を争う。5台目あたりから徐々に失速し、3番手に。直線。死に物狂いで腕を振り、最後の力を振り絞ってゴールラインを駆け抜けた。
「しんどい、めっちゃ。1か月しか走っていないと『これくらいだよな』というのが正直なところです」
本格的な練習再開から1か月。頭では以前の感覚が分かっているのに、身体がついてこない。それでも1分1秒73の組3着で予選突破。意地とプライドで走り切った前回女王の表情には、11か月間の苦闘がにじむ。
京都橘高時代、インターハイ2連覇を達成。世代トップの実績を引っ提げて立命大に進学すると、2年時に日本インカレを制し、学生No.1ハードラーの座に就いた。
だが、大学1年の冬から続いていた原因不明の腰痛がシーズン終盤、牙をむく。
昨年10月の国民スポーツ大会で2位に入ったものの、症状は悪化し腰の状態はボロボロに。この大会を最後にトラックを離れ、“空白の336日”を余儀なくされた。
早朝にベッドから起き上がるのも苦痛になり、床に落ちた物を拾うことすら困難になった。「『あ、今日も痛いわ』から1日が始まる。休んでも良くならない。鍼治療をしても良くならない。MRIを撮っても(原因が)はっきり映らない」と当時を振り返る瀧野の頬を涙が伝う。
「なんで痛いのかも分からないし、休んでも良くならない。『どうしたらいいんだろう、どうしよう』って」。椎間板由来の神経痛ではないかと結論が出るまで長い時間を要した。
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