人生最大の号泣から1週間「死ぬほど食べてやる」 牛丼並盛を残し体重2kg減…掴んだ全国6位のバトン――大分雄城台・望月あおい
「食べること」すら、戦いだった。女子4×400メートルリレーで、大分雄城台のアンカーとして6位入賞に貢献した望月あおい(2年)。大会直前の体調不良と涙を乗り越え、泥臭い努力で目標にしていた県新記録を掴んだ。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

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「食べること」すら、戦いだった。女子4×400メートルリレーで、大分雄城台のアンカーとして6位入賞に貢献した望月あおい(2年)。大会直前の体調不良と涙を乗り越え、泥臭い努力で目標にしていた県新記録を掴んだ。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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人生最大の号泣から1週間。涙した目に強い意志を宿して駆け出した。
大会最終日の女子4×400メートルリレー決勝。アンカーとしてスタートラインに立った望月は、必死にバトンを繋げてくれる仲間の表情を見た。脳裏に浮かんでいた嫌な想像、緊張、不安……全てが吹き飛んだ。
「私もやるしかない」
5番手でバトンを受け、200メートル地点で東海大相模に抜かれた。運命の最終コーナーから直線へ。もう体力はすっからかん。背後に迫るライバルの影を感じながら、心の中で思い切り叫んだ。
「今までどれだけ練習してきたと思っているんだ!」
乳酸が溜まりフォームは乱れ、ストライドとピッチも落ちる。「絶対に抜かれない」。死に物狂いで腕を振り、後続を0秒17制して6位を死守した。そして、大分雄城台には順位以上にこだわっていたものがあった。
県記録を大幅に塗り替える3分44秒03をマーク。「夢見ていた結果なので。叶って本当に嬉しいです」。歓喜する仲間の涙を見て、望月は安堵の表情を浮かべていた。
その裏には、大会1週間前のアクシデントがあった。酷暑の影響で夏バテになり、食事が全く喉を通らなくなっていたのだ。
すき家の牛丼並盛すら半分残してしまうほど食欲が落ち、体重も2キロ以上減った。全身に力が入らず、練習も思うように体が動かない。
「1週間前にこんなんじゃ予選落ちやぞ」
顧問の先生から受けた愛の鞭。晴れ舞台でチームに迷惑をかけてしまうかもしれない。自分への不甲斐なさと情けなさがこみ上げて、涙が止まらなくなった。
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