高校1年の夏、いきなり全国2位 全中女王が背伸びした目標も1段超え…理想は「久保凛選手のように」――東海大相模・尾出七海
背伸びした目標を1段超える、初めての夏になった。女子800メートルに出場した尾出七海(東海大相模1年)は昨年の全中優勝の実績を持つルーキー。高校入学後も目標を上方修正させる成長曲線を描き、いきなり2位に入った。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 滋賀インターハイ・平和堂HATOスタジアム(7/30~8/5)
背伸びした目標を1段超える、初めての夏になった。女子800メートルに出場した尾出七海(東海大相模1年)は昨年の全中優勝の実績を持つルーキー。高校入学後も目標を上方修正させる成長曲線を描き、いきなり2位に入った。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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手の甲に「忘れないように」と召集時間、自分のレーン番号をマジックで書いた初々しいルーキーが、怒涛のラストスパートを繰り出した。
大会6日目、タイムレース形式で行われる女子800メートル決勝3組。予選を全体2番手のタイムで通過した尾出は「緊張よりワクワクしていた」。高校に入って初めて、自分の得意なスパート勝負が予想されるメンバー構成。予選1番手だったノラ・ジェロティッチ(世羅2年)が逃げる展開で冷静に脚を溜めた。
そして、勝負所のラスト250メートルからペースを上げる。直線。先に抜け出した今枝瞳(中京大中京3年)を157センチの全身を使った走りで追い込む。30メートル、15メートル、5メートル……届く――。そう思った矢先にゴール。わずかに0秒81及ばず。自己ベスト2分07秒55の2位だった。
「周りは前半から出るスプリント系の選手が多くて、最初差をつけられても焦らず行く展開を想像していて冷静なレースができた。ラストスパート勝負もしっかりと出し切れたし、得意の残り250メートルからの加速で前に出られた。最後の1メートルまで勝負できました」
初々しさとは裏腹に、冷静なコメントが際立った。
昨年の全中800メートルで優勝。「中学女王」の看板を引っ提げ、強豪・東海大相模の門を叩いた。理由は一番成長できる環境と思ったから。
練習体験に行った時、一人一人が目標を明確にして行動し、それぞれが自立して「良い意味でピリピリしている」と強豪校ならではの空気を感じ取った。
「陸上と向き合える環境。中学ではメンタルで戦っている面も多かったけど、自分のレース戦術などの技術もしっかりと磨いていけると思った」
入学後は持ち味のスパートをもう1段階磨くこと、1人でレースを引っ張っていくために単独走の練習を繰り返した。
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