物理で科学甲子園→陸上でインターハイ 2つで全国に…医師を志す高校3年生、叶えた異色の文武両道――松本深志・栗岩蓮

北信越すら進めず、転機は高2で始めた800m
中1で100メートルを始め、中2から400メートルに転向。しかし、いつも県大会どまり。全国はずっと遠い場所にあった。転機は高2の時だ。
「800メートルも始めたら面白いんじゃないか」
活路を求めて挑戦すると「意外と伸びてくれた」。選択がハマった。1年あまりで自己ベストを5秒縮め、1分55秒45を記録した。今年5月の県大会で5位に入り北信越大会へ。ここでも6位に食い込み、あれよあれよという間にインターハイの切符を掴み取った。
「中学から北信越にも出たことがなかったのに、ここまで行けると思っていなかった。自分でも驚いているくらい。これから陸上を続けようという気持ちも強くなった」
その裏では、孤独な時間を過ごした。
練習は週6日。3年生が引退した後、中距離の栗岩は1人で練習することが増えた。
「辛いな」
科学甲子園も6人で難題に向き合った。陸上はそれぞれが自分の記録を追った。まったく違うように見える2つだったが、栗岩にとって楽しかった理由は同じだった。
仲間がいた。
栗岩は「なんで辛いのかを考えたら、仲間と話す時間がなくなっちゃったからだなって。個人競技だけど、仲間とコミュニケーションできる時間が一番楽しい時間だった」と実感を込める。
松本深志からインターハイに出場したのは1人だけ。それでも、長野から滋賀まで仲間が駆け付けてくれた。「仲間の存在が一番大きかった」と3年間を振り返り、科学甲子園に続いて出場したインターハイに胸を張る。
「なかなかできないことを2回もさせてもらい、今後も文武両道をできるように頑張りたいと思うきっかけになった」
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