[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「やると思わなかった陸上」で涙した高3の夏 県No.1進学校、偶然から2年半で全国決勝へ…翌日から共通テスト模試――松山東・木下未亜

周囲に刺激され、文武両道で励んだ高校3年間だった【写真:井上学】
周囲に刺激され、文武両道で励んだ高校3年間だった【写真:井上学】

周りを見るだけで「私もやらないと」 松山東で貫いた文武両道

 400メートル障害との出会いも偶然だった。

 1年時、県大会の出場種目を決める際に枠が空いていた。「1回チャレンジしてみるか」。トラックで特に負荷のきつい種目。それでも、木下にとっては「考える」があるから面白い。

 400メートル障害を全力で最後まで走り切ることはできない。「どこでどう切り替えるか、歩数を少なくするか。作戦や工夫次第でタイムが大幅に変わる。前半が遅くても400メートルあれば挽回のチャンスがある。ハードルがあるから普段の400メートルより考えることがたくさんある」。そこに、やりがいを感じた。

 進学校とあって、競技との両立は簡単ではない。練習は朝練も含め週5日。7時間授業の日もある。

 練習は午後4時半から完全下校の7時まで。練習場所も広いとは言えない。顧問の先生からは「勉強と部活を両立して初めてこの学校に来た意味がある」と言われてきた。木下も普段から「授業に集中する」「提出物を忘れない」と当たり前のことを当たり前にこなす。

 試験前の1~2週間は「休養も陸上のトレーニングの一環」と割り切り、勉強に集中した。周囲にも、勉強と部活を高いレベルで両立させる仲間がたくさんいる。モチベーションが落ちそうな時は、周りを見るだけで「私もやらないと」という気持ちになった。松山東陸上部だから、自然と毎日が充実していった。

 2年夏のインターハイに出場。今年は400メートルで予選敗退、本命の400メートル障害で全国入賞を狙っていたが、届かなかった。

 それでも、本格的に競技を始めてわずか2年半で全国決勝まで辿り着いた。部活の仲間、クラスの友人……いろんな人の応援を感じることができた。

 陸上を選び、歩んだ高校3年間には微塵の後悔もない。

「ここに立つこと自体がすごくありがたいこと。すごく応援されているんだと、決勝の舞台に立って感じることができました」

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
ABEMA
docomo
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集