物価高で自炊「最近のスーパー高いです(笑)」 特売情報を交換…15歳で親元離れた女子高生ランナーの3年間――仙台育英・黒田六花
15歳で親元を離れ、寮生活で走り続けた。女子1500メートルで準優勝した黒田六花(りっか、仙台育英3年)は4人きょうだいで、陸上界で知られた長距離ランナー一家。物価高のご時世、毎日の昼食は自炊してきた。全国2位に辿り着いた夏。陸上だけではない3年間の成長があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

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15歳で親元を離れ、寮生活で走り続けた。女子1500メートルで準優勝した黒田六花(りっか、仙台育英3年)は4人きょうだいで、陸上界で知られた長距離ランナー一家。物価高のご時世、毎日の昼食は自炊してきた。全国2位に辿り着いた夏。陸上だけではない3年間の成長があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
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中学卒業後の春。15歳の少女は生まれ育った岡山を離れた。行き先は杜の都、仙台。
練習見学、中学3年生だった黒田六花の胸が躍った。
練習中に漂う、良い意味で張り詰めた「ピリつき」と、練習が終われば一転して、楽しそうに笑い合う空気感。「強豪校の良さをすごく感じた」。学校も寮も陸上に専念できる環境。それが仙台育英だった。「強くなるために育英を選びました」
父・将由さんは法大時代に箱根駅伝で活躍した名ランナー。
長兄の朝日(現GMOインターネットグループ)は、青学大で箱根駅伝3連覇を経験し、今年の5区で驚異の区間新をマークした「シン・山の神」。次兄の然は、朝日と同じ青学大で箱根駅伝出場を目指す3年生の有望株。陸上一家で育った六花も中3で全中1500メートル優勝を果たした。
しかし、卒業後に選んだ道は兄たちとは違った。
地元・岡山の玉野光南に進んだ2人に対し、六花は女子長距離の名門・仙台育英に越境入学した。家族のもとを離れ、寮生活を始めた。
朝と夜は食事が出るが、学校に持っていく弁当は自炊する。寮にはコンロがなく、使えるのは電子レンジと炊飯器のみ。定番のおかずは電子レンジで作る卵焼き。物価高のご時世、限られた仕送りでやりくりする高校生にも、その影響は押し寄せる。
「最近のスーパー高いです。卵もお肉も……全部高いですよね」と苦笑いする。
チームメートと「あそこのスーパー、今安くなってるよ」と特売品の情報を交換。値札とにらめっこしながら、食材を選んできた。貧血に悩んだ際は、ほうれん草の胡麻和え、あさりの炊き込みご飯を作って自ら対策。口に入れる物が、走る体を作る。食と栄養への意識も高まった。
3年間で育ったのは、走る力だけではなかった。
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