チームの守護神が「応援隊隊長」になった経緯 中3の大怪我で実感…“二足の草鞋”で狙う史上初の日本一――近大附属・興山俊士
応援の有難みを実感した中学3年の大怪我
興山は中学3年時、左肘の靭帯を断裂する大怪我を経験。メンバー外になった当時「ピッチに立ちたいって思いながらも、チームを応援しなあかんなっていう、複雑な思いを抱えていた」中で、声で十分にサポートしきれなかった。だが、高校で先発に定着するようになると、応援の有難みを実感する。
「応援隊隊長としてスタメンで出ている僕ですけども、やっぱり応援は一番大事かなって。去年のプリンスリーグとかホーム開催の試合は基本的に全校応援でやっていて、応援の部分に助けてもらってる部分があった。応援っていう部分は自分でもより良いものにしていけたらなと思っています」
インターハイでは福島までサッカー部員が大挙して集結。スタンドでは今大会出場校の中で最大規模の応援風景が広がる。興山は「(準々決勝の)日章学園戦後に10時間かけて大阪へ帰って、もう1回、昨日夜10時に出発して、10時間ぐらいかけてここに来て応援してくれている。やっぱりその感謝の気持ちっていうのを忘れずにやっていきたいですね」と献身的なサポートに思わず胸を熱くする。
チームのために動く意識は欠かさない。「目配り、気配りっていうところに重点を置いている。キーパーって誰よりも信頼されないといけない。そこは意識して日頃からやっていました」と興山。その人間性を寺師悠斗監督も称える。「彼は本当に誰よりもチームのことをやります。練習も1番最初に出てきて、片付けもやって有難い。そういう選手が結果を残してるっていうのは、僕にとってはすごく嬉しいです」
史上初の全国制覇まであと1勝。福島の地で快進撃を続けてきた近大附属サッカー部に、興山俊士はなくてはならない存在として輝きを放っている。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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