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ママになった上田桃子「引退とは言っていない」 語った復帰の可能性…39歳の今も消えない情熱

ママになったプロゴルファー・上田桃子は、我が子と向き合う日々を送っている。昨年10月31日に第一子の男児を出産。今年に入ってから仕事を再開し、今月は2週連続国内女子ツアー大会のテレビ解説を務めたが、あくまで育児優先。クラブは握っていないという。本人を取材すると、ゴルフへの情熱は失っておらず、ツアー復帰への期待も感じさせた。(取材・文=柳田 通斉)

THE ANSWERの取材に応じた上田桃子【写真:くさかべまき】
THE ANSWERの取材に応じた上田桃子【写真:くさかべまき】

産後6か月、語った「今」の思い

 ママになったプロゴルファー・上田桃子は、我が子と向き合う日々を送っている。昨年10月31日に第一子の男児を出産。今年に入ってから仕事を再開し、今月は2週連続国内女子ツアー大会のテレビ解説を務めたが、あくまで育児優先。クラブは握っていないという。本人を取材すると、ゴルフへの情熱は失っておらず、ツアー復帰への期待も感じさせた。(取材・文=柳田 通斉)

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 上田はPEARLY GATESのウェアを着て、ソファに座った。ツアーは2024年シーズンをもって離れているが、やはりしっくりきている。その印象も伝えた上で「出産後、ゴルフクラブを握ることはありますか」と聞くと、微笑みながら「全く」と即答した。

「いったん、全くゴルフをしない生活というのは自分が望んでいたものでした。でも、離れてみると、現役の時に感じなかった幸せに気づくんです。『ああ、あの時のああいうキツさは、幸せだったんだな』って」

 戦いから離れたことで、見えてきた景色がある。それは過去の自分への静かな後悔とゴルフの奥深さだ。女子ツアーの中継は欠かさずにチェックし、後輩たちのプレーを見ながら「自分ならこうする」と頭の中でスイングを繰り返しているという。

「シンプルなひらめきもあります。『左手の片手打ちを多くしていれば課題だった左サイドのたたみが上手くなったのかな』『練習に行ける機会あったらやってみたいな』とかですね。私は毎日『自分のタスクをこなす』ことに必死で、余裕がなかったんです。『隙のないゴルファーになりたい』という思いが強すぎて……。だからこそ、『今だったら、自分の長所で戦うだろうな』と思います。ゴルフが上手くなりたい気持ちは消えないでしょうね」

 ツアーの第一線から離れることを発表した際、上田は「引退」とは言わなかった。理由は「未来への余白」を残したかったからだ。

「ツアーに戻るか戻らないかは、自分の『やれる』と思う体力や気持ちが来ないと無理だと思っています。でも、復帰の可能性は『ゼロ』ではないです」

 引退はしていないが、すぐ戻りたいわけでもない。だが、再び闘志に火がつき、環境が整ったならば、その時はまたティーグラウンドに立つかもしれない。そんな思いがあるからこそ、「いったん離れた」と言い続けている。

 女性アスリートにとって、結婚、出産、キャリアの継続は、常に重くのしかかるテーマだ。3月のVポイント×SMBC レディスでツアー7勝目を飾った38歳の笠りつ子は、優勝会見で「人生というものをいろいろ考えます。何が幸せか分からないというか、同年代はみんな結婚して子どももいるけれども、私もそういう経験はしたい。ゴルフを辞めるわけではないですけど」と実感を込めた。上田自身も、その葛藤と向き合ってきたという。

「これはアスリートだけでなく、働く女性の多くが抱えている悩みだと思います。私自身は、やるだけやって、出産をして、『すごく良い人生を送らせてもらっている』と思っています。ただ、早くに結婚して出産する後輩もいますし、いろんな選択肢があります。だからこそ、女子プロゴルフ界が率先して、世の中の女性たちに『こういう方法もある』という多様なライフスタイルを見せていければと思っています」

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