岩場で腕を上げると突っ張る・汗で蒸れる…finetrackのウインドシェル「アセントビヨンフーディ」は横132%ストレッチ
登山やクライミングでウインドシェルを着ると、腕を上げたときに突っ張る、蒸れる、狭い足場で脱ぎ着しにくい…。finetrack「アセントビヨンフーディ」は、横132%ストレッチ、微通気性、ポケッタブル構造などでどう答えたのか。メーカー公式情報から紹介します。

アセントビヨンフーディは、テクニカルな登山で気になる「突っ張る・蒸れる・脱ぎ着しにくい」に工夫を重ねたウインドシェル。
- ・ヨコ132%のストレッチと腕上げを妨げにくいパターンを採用
- ・一般的なウインドシェル比で結露量を約1/5に軽減する微通気性
- ・ハーネスに下げたまま展開・着脱・収納できるポケッタブル仕様
岩場で腕を大きく伸ばすと、着ているウインドシェルが突っ張る。風は防ぎたいのに、登り続ければウエアの中が蒸れる。狭い足場では、脱ぎ着すること自体にも気を使います。
アルパインクライミングやバリエーションルートでは、そんな小さな違和感が行動中のストレスになり得ます。
finetrack(ファイントラック)が2026年9月3日に発売した「アセントビヨンフーディ」は、そこに狙いを絞ったウインドシェルです。
メーカーが目指したのは、あらゆるアウトドアで使える万能さではありません。テクニカルな山行で「いかに動作を妨げないか」を追求し、ストレッチ性や通気性だけでなく、ハーネスやヘルメットを装着した状態での使いやすさまで設計しています。
岩場で腕を上げるとウインドシェルが突っ張る…どう改善した?
アセントビヨンフーディの特徴の一つが、ヨコ132%のストレッチ性です。
15デニールのストレッチナイロンリップストップ生地を採用し、岩場や急な登りなどで身体を大きく動かした際にも、生地が動きに追従するよう設計されています。
さらに、生地を伸びやすくしただけではありません。大きく腕を上げても裾がずり上がりにくいよう、脇下と身頃のパターンも工夫しています。
「生地を伸ばす」だけでなく、クライミング特有の腕上げを想定してウエアの形も設計。突っ張りや裾のずり上がりを抑えることを狙っています。
風を防ぎたいけれど、歩いていると汗で蒸れない?
ウインドシェルでは、風を防ぐ性能を求める一方で、行動中に熱や湿気がこもることも気になります。
アセントビヨンフーディでは、風を防ぎながらウエア内の湿気を逃がしやすい微通気性を持たせています。
finetrackの自社比較試験では、一般的なウインドシェルと比較して結露量を約1/5に軽減したとしています。
15デニールの薄い生地に多孔薄膜コーティング加工を施し、超軽量性だけでなく、通気性・耐水性・ストレッチ性を組み合わせています。
さらにフロントファスナーには、左右の身頃をつなぐドットボタン付きタブを装備。ファスナーを大きく開けてもウエアがバタつきにくく、外気を取り込むベンチレーションとして使える設計です。

狭い足場で脱ぎ着しにくい…ウエアを落とさず着替えられる?
finetrackが開発背景で具体的に挙げている悩みの一つが、壁の上など限られたスペースでの着脱です。
アセントビヨンフーディはポケッタブル仕様で、ハーネスやベルトループにカラビナで下げられるループを備えています。
特徴的なのは、単に小さく収納できることではありません。カラビナから外すことなく、ハーネスに下げた状態のまま展開・着脱・収納まで行えるよう設計されています。
ポケッタブル構造そのものを着脱のしやすさに利用。限られた足場でもウエアを手放さずに扱えるようにし、強風や不注意による落下・紛失リスクの低減を狙っています。
ハーネスを着けると、裾やポケットが邪魔にならない?
アルパインクライミングでは、ウエア単体での着心地だけでなく、ハーネスやバックパックとの干渉も気になります。
アセントビヨンフーディの裾は、ハーネス着用時に邪魔になりにくいシャーリング仕様です。
胸にはファスナー付きポケットを配置。バックパックのショルダーベルトと干渉しにくい位置に設けています。
腕を伸ばした際の裾のずり上がりを抑えるパターンも含め、メーカーは装備を着用した状態での細かなストレスを減らすことを狙っています。

ヘルメットを着けたままフードは被れる?
フードはクライミングヘルメットに対応しています。
ヘルメットを脱がずに上からそのまま被れる形状で、コードストッパーによるフィット調整も可能です。
finetrackは、首を振った際の突っ張り感を抑えながら視界を確保する設計と説明しています。
ハーネスやポケットと同じく、これも「着ているウエアのために動作を止めない」という商品の考え方につながっています。
霧雨や岩場の雫なら対応できる?
アセントビヨンフーディは高い撥水性に加え、耐水圧700mmの耐水性能を備えています。
メーカーは、霧雨や岩場の雫、天候の急変などで身体が濡れて冷えることへのプロテクションを想定しています。
一方で、公式商品ページには「本品はレインウエアではありません。長時間の雨や強い雨には対応しません」と明記されています。
耐水圧700mmと撥水性は備えていますが、本格的な雨具として使う商品ではありません。中心にあるのは、防風・微通気・動きやすさを組み合わせたウインドシェルとしての設計です。
機能を増やして重くならない?
Men’s Mサイズの重量は115g、Women’s Mサイズは100gです。
Men’sの収納サイズは19×11×7.5cm。生地には15デニールの極薄ストレッチナイロンリップストップを採用しています。
finetrackは、超軽量性、ストレッチ性、微通気性、耐水性を一つのウインドシェルに組み合わせるため、多孔薄膜コーティング加工技術を用いています。

普通のハイキング向け? どんな人を想定している?
アセントビヨンフーディは、アルパインクライミングやバリエーション登山、岩稜帯など、テクニカルな山行を主な対象としています。
finetrack自身も、すべてのアクティビティに対応する万能なウエアを目指した商品ではないと説明しています。
狭い足場で着脱する。ハーネスやヘルメットを使う。岩場で腕を大きく伸ばす。発汗しながら登る。
そうした場面で生じる「突っ張る」「蒸れる」「装備と干渉する」「脱ぎ着しにくい」といった悩みに機能を集中させたウインドシェルです。

アセントビヨンフーディの主な製品情報
| 商品名 | アセントビヨンフーディ |
|---|---|
| ブランド | finetrack(ファイントラック) |
| 用途 | 登山/クライミング用ウインドシェル |
| シーズン | オールシーズン |
| 素材 | ナイロン100%/15デニール ストレッチナイロンリップストップ |
| ストレッチ性 | ヨコ132%(JIS L 1096 B-1法) |
| 耐水圧 | 700mm |
| 重量 | Men’s M:115g/Women’s M:100g |
| Men’sサイズ | S/M/L/XL |
| Men’sカラー | チタングレー/ブラック |
| Men’s収納サイズ | 19×11×7.5cm |
| 主な機能 | 微通気性/ポケッタブル仕様/ヘルメット対応フード/ドットボタン付きタブ/シャーリング仕様の裾/ファスナー付き胸ポケット |
| 価格 | Men’s/Women’sとも22,000円(税込) |
| 発売 | 2026年9月3日 |
| 原産国 | 日本 |
「風を防ぐ」だけでなく、山で動きを妨げないためのウインドシェル
アセントビヨンフーディを理解するうえで重要なのは、単に軽くて風を防ぐウインドシェルではないことです。
腕を伸ばせば突っ張る。登り続ければ蒸れる。ハーネスを着ければウエアが干渉する。壁の上では、脱ぎ着するだけでも気を使う。
finetrackが向き合ったのは、そうしたテクニカルな登山で生じる細かなストレスです。
ヨコ132%のストレッチとパターン設計で大きな動きに対応し、微通気性で湿気を逃がす。狭い足場ではハーネスに下げたまま着脱でき、フードや裾、ポケットもクライミング装備との併用を想定する。
「ウインドシェルを着たい。でも、そのウエア自体が動きの邪魔になるのは困る」。そんな悩みに対して、着ていることによるストレスをできるだけ減らすという方向から答えたのが、アセントビヨンフーディです。
「アルパインクライミングなどテクニカルな山行に最適なウィンドシェルが新登場|finetrack(ファイントラック)」(2026年9月3日発表)
finetrack「アセントビヨンフーディ」公式製品ページ
finetrack「アセントビヨンフーディ Men’s」公式商品ページ
finetrack「ウィンドシェルの再定義『アセントビヨンフーディ』開発の裏側」
【写真提供:株式会社finetrack】
(THE ANSWER編集部)
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