MLBから指名漏れ、最速158kmの日系3世はなぜ“2軍球団”へ? 傷心旅行がつないだ日本との縁…AIにも聞いて納得

「近所の人とトラブルになりかけたり…」日本の生活に体当たり
パラレスには日本とメキシコの血が流れており、母方の祖母が大阪出身だ。とはいえ、海外での一人暮らしは初めて。いざ新潟に住み始めると「日本のマナーや習慣に慣れるのは、結構大変でした」。日々体当たりの繰り返しだ。
「ごみを分別して出さないといけないんですが、最初はよくわからなくて、近所の人とトラブルになりかけたりしました」と苦笑い。ただ、環境には満足している。「ショッピングモールが近くにあって、はま寿司とか吉野家によく行きます」。生活に慣れると同時に、成績も上がってきた。ここまでファーム・リーグで17試合に投げ防御率2.21。20回1/3で20個の三振を奪う一方で、四球も16個と課題ははっきりしている。
「真っすぐが速いのは知られていると思うので、とにかく四球を減らしたいです。今はコーチと一緒にフォームの細かい修正に取り組んでいます。普段ならシーズン中にフォームをいじることはしませんが、絶対に改善したいと思っているんです」
日米の野球の違いは厳然としてあるという。驚かされたのは「足の速い、良いランナーが多いこと」だ。「打席から一塁までの駆け抜けタイムも、アメリカより速いのではないでしょうか。あと日本ではやはり『スモールベースボール』がかなり重視されています。アメリカは三振かホームランかという感じですが、日本の野球には、あらゆる細かいプレーが存在します」。この違いを乗り越えられるという自信もある。
「自分は三振を取ったりアウトを取ったりする以外にも、大学時代指導してくれたコーチから『野球IQが高い』と言われてきました。3歳から野球をやっているんです。日本のような環境だと、頭を使ってプレーできる自分の強みがより際立つと思っています」
日本での挑戦は「まだ、何年とは決めていません」という。「一番大切なのは今季、しっかりイニングを投げて良いパフォーマンスをすることです。結果を残せばスカウトも注目してくれるので、近い将来すぐにチャンスが来ると思っています」。NPBに進むのであれば外国人枠となる。円安の影響もあり、各球団で若い選手の育成を狙った獲得も見られるようになっている。パラレスのもとに吉報は届くか。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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