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空港地上職→26歳でプロデビュー、韓国へ 別れに涙「心揺さぶられ…」実感する“遠回り”の価値――バスケ・砂川夏輝

「関わってくれた人たちから沢山のエネルギーをもらっています」。そう快活に話すのは、女子プロバスケットボール選手の砂川夏輝だ。沖縄県出身の31歳。那覇空港勤務を経て、26歳にしてWリーグデビューを果たした。2024-25シーズンからは韓国リーグ「WKBL」に活躍の場を移し、今季で海外挑戦3シーズン目に入る。遅咲きながら、韓国1年目にはファイナルの大舞台も踏んだ。異色の経歴で広がったファン、同僚、チームメート、各地で出会った子どもたちとのつながり。挑戦を後押ししてくれる家族も含め、自身を応援する人たちの支えを背に、我が道を突き進んでいる。(取材・文=長嶺 真輝)

WKBL挑戦3シーズン目に入る砂川夏輝。オフは地元沖縄でトレーニングを積んだ【写真:長嶺真輝】
WKBL挑戦3シーズン目に入る砂川夏輝。オフは地元沖縄でトレーニングを積んだ【写真:長嶺真輝】

海外挑戦の動機は子どもたちへの思い

「関わってくれた人たちから沢山のエネルギーをもらっています」。そう快活に話すのは、女子プロバスケットボール選手の砂川夏輝だ。沖縄県出身の31歳。那覇空港勤務を経て、26歳にしてWリーグデビューを果たした。2024-25シーズンからは韓国リーグ「WKBL」に活躍の場を移し、今季で海外挑戦3シーズン目に入る。遅咲きながら、韓国1年目にはファイナルの大舞台も踏んだ。異色の経歴で広がったファン、同僚、チームメート、各地で出会った子どもたちとのつながり。挑戦を後押ししてくれる家族も含め、自身を応援する人たちの支えを背に、我が道を突き進んでいる。(取材・文=長嶺 真輝)

 ◇ ◇ ◇

 砂川のキャリアは、決して順風満帆ではない。

 地元の西原高校を卒業後、強豪の早稲田大学へ進学。司令塔として経験を積み、Wリーグ入りを目指したが、162cmという小柄なポイントガード(PG)に声は掛からなかった。悔しさを抱えて沖縄へ戻り、那覇空港で機体誘導などの仕事をしながらクラブチームで競技を続けた。

 一度はプロの夢を諦めかけたが、限られた時間で競技をする中で「やっぱりバスケが好き」と再確認。2年後の2020年、当時Wリーグへの新規参入を目指していたプレステージインターナショナル・アランマーレの練習に参加して契約に至り、2021-22シーズンにデビューを果たした。

 1年目から先発PGを担い、リーグ10位の平均13.6点を記録。2.6アシストも光った。2年目にはより練習環境の整ったアイシン・ウィングスに移籍した。

沖縄のクラブチームの練習に混ざって体を動かす砂川夏輝【写真:長嶺真輝】
沖縄のクラブチームの練習に混ざって体を動かす砂川夏輝【写真:長嶺真輝】

 競技に専念できる環境に身を置き、ある心境の変化があった。「学生の頃より、バスケットボールがもっと好きになりました」。プロスポーツ選手だからこそ得られる充実感、そして、巡り合える人との縁の豊かさを実感したという。「プロ選手としてバスケットを続けたことで、本当にいろんな人と出会えました」としみじみと語る。

 特に、クリニックなどで子どもたちと交流する場は刺激になった。「自分は独特なキャリアで、エリートでもない。でも、『こういう道もある』ということを子どもたちに伝え、チャレンジするきっかけになればいいと思っています」と言い、日々の原動力になっている。

 海外挑戦の動機の一つも、子どもたちへの思いだ。

「日本だけでも監督によっていろんなスタイルがあるので、単純に『いろいろなバスケットボールを見てみたい』という思いがありました。あと、子どもたちに知識を伝えるうえでも、自分が経験したことの方が説得力がある。そう考えたら、海外に行って『もっと知りたい』『もっと見たい』という意欲がどんどん湧いてきて、ワクワクしたんです」

 そう考え始めた矢先、WKBLが2024-25シーズンからアジアクォーター制度(アジア枠)を新設するとの一報が入る。「これは呼ばれているかもしれない」。アイシン2年目を終えてから迷わずエントリーし、ドラフト2巡目で名門のウリ銀行から指名を受けた。

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