「日本の高校野球に進んだらプロになれない」 15歳で単身留学、パン1枚の食事…ドラフト戦線に現れた「カナダの大谷」の半生――ブリティッシュコロンビア大・杉本寛斎

憧れは大谷翔平 「自分を超える人を待っている」に「ぜひ、自分が」
10月22日。この日が野球人生を左右するターニングポイントになる。
「日本の野球を見て育った。育成でも行きたい」。目標とするのは、投手は千賀滉大、打者は大谷翔平。
千賀が育成から這い上がった経歴に「自分もそうなりたい」と感化された。大谷がインタビューで語った「自分を超える人を待っている」という趣旨の言葉には「ぜひ、自分が超えたい」と息巻く。
「球速は160キロに留まらず、まだまだ伸ばしたい。打者としては球界を代表するような打者になりたい。でも言うのは簡単。自分ができるのは、毎日練習することだけです」
夢は大きい。だが、願うだけでは何も変わらない。
15歳で海を渡り、かつて想像もできなかった場所までやってきた少年は、それを知っている。
好きな言葉がある。最近、友人に教わった。
「Be where your feet are(今、目の前のことに集中しろ)」
杉本は「どこに行っても、自分に今できることを全力でやるしかないと思って生きてきたので」と笑った。
だから、これからも。
■杉本 寛斎 / Kansai Sugimoto
2003年7月31日、京都府生まれ。23歳。小1から野球を始める。中学では滋賀南郷ボーイズに所属し、主に二塁手。卒業後にカナダに留学し、現在はブリティッシュコロンビア大(カナダ)でプレー。球種は直球、カーブ、カットボール、スプリット。投球・打撃の力発揮を可視化する「フォースプレート」は同僚が2500~3000ワットに対し、杉本は7000ワット。垂直跳びは40インチ(約101センチ)以上、60ヤード(約54.7メートル)走は6秒35。187センチ、107キロ。右投げ左打ち。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)
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