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届かなかった甲子園と指名漏れ…最後の夏から1年、大阪桐蔭主将の今 最先端部署で求める「発見」

毎年秋に行われるプロ野球のドラフト会議では、どうしても“指名漏れ”する選手が出る。望んだ誰もが進めるわけではない世界だ。大阪桐蔭高で活躍し、高校日本代表にも加わった中野大虎(だいと)投手も昨年、悔しさを味わった一人。最後の夏から1年が経った現在、どうしているのだろうか。

昨夏の中野は侍ジャパンU-18にも加わった【写真:羽鳥慶太】
昨夏の中野は侍ジャパンU-18にも加わった【写真:羽鳥慶太】

大阪桐蔭、昨夏のエース…中野大虎は今どうしている?

 毎年秋に行われるプロ野球のドラフト会議では、どうしても“指名漏れ”する選手が出る。望んだ誰もが進めるわけではない世界だ。大阪桐蔭高で活躍し、高校日本代表にも加わった中野大虎(だいと)投手も昨年、悔しさを味わった一人。最後の夏から1年が経った現在、どうしているのだろうか。

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 昨年10月23日、大阪府大東市の校舎でドラフト指名を待った中野に、吉報は届かなかった。用意された会見場には姿を見せず、西谷浩一監督だけが取材対応。オリックスに2位指名されたチームメートの森陽樹投手の胴上げにも現れなかった。

 今となっては「マジか……と思いました」と、当時の悔しさを振り返ることができる。中野は今春、社会人野球の強豪ENEOSに入社し、野球部の一員となった。7月4日には、大学日本代表との練習試合に先発し3回を1失点。マウンドで「オリャー」と叫んでみせる姿は、高校時代のままだ。チームではもちろん最年少だが、誰よりも大きな声を出す。「遠慮していたら、プロになんて行けませんから」。目標へ向かって真っすぐに進む19歳がそこにいた。

 失意のドラフト翌日、ENEOSから入社の誘いがあると伝えられた。当時の中野は大学も社会人も断り、進路を高卒プロ一本と考えていたため「社会人野球のことをあまり知らなくて……」。きょとんとしていると、コーチから「もっと喜べよ」と言われ、事の重大さを知った。都市対抗で史上最多、12回の優勝を誇る名門だというのも「入ってから、どれだけすごいことなのかわかりました」というのが本当のところだ。

 中野は高校1年春の練習試合で時速149キロをマークし、スーパー1年生として話題となった右腕。森と共に1年秋からベンチ入りを果たした。2年夏の甲子園では興南高(沖縄)との初戦で先発を担い、4安打完封勝利を挙げた。最後の夏は主将としてもチームを引っ張ったが、大阪府大会決勝で東大阪大柏原高に敗れ、甲子園出場を果たせなかった。その後9月には侍ジャパン高校日本代表としてU-18ワールドカップに出場。準優勝に貢献していた。

 イメージできないままに飛び込んだ社会人野球は「ちょっとでも甘くいったら打たれる世界」と感じた。一方で「投げ切れさえすれば、アウトは取れる」と自信を見せる。首脳陣から課題とされているのは投球の間合いや、リリースを含めた動きのタイミング。速い、強い球を投げるだけではなく、テクニックも身につけないと抑えられない世界だ。それはプロの世界で求められるものでもある。

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