3位指名→10秒固まる「自信はなかった」 消えた“ドラ1候補”の肩書き、甲子園Vの絶頂を超えた「今日」――沖縄尚学・末吉良丞

南国から北の大地へ「寒いとか言ってる場合じゃない」
大型スクリーンでドラフト会議を見守った沖縄尚学の5階講堂で、末吉の指名を自分のことのように喜ぶ選手がいた。沖縄尚学でともに二枚看板を形成した右腕の新垣有絃だ。「この3年間一緒にやってきたので、自分としてもうれしい気持ちでした」と祝福した。
【注目】女性のバストは「激しく揺れている」 競技パフォーマンスに影響する可能性も…研究員が語る運動時の衝撃の大きさ(W-ANS ACADEMYへ)
末吉の投球について「パワーで押すのが一番の武器なんですけど、変化球の切れも一級品。どのボールでも空振りが取れるすごい投手です」と手放しに称える。「プロで通用すると思います」と断言した。
新垣自身は大学に進み、4年後のドラフト指名を目指す。高校時代は同じユニホームを着て切磋琢磨したが、次に思い描くのはライバルとしての再会だ。「違うチームで、同じ球場のマウンドに立って、勝負がしたい。プロの舞台で、自分がここまで成長したぞっていうのを末吉に見せられたらいいなと思います」。一足先に最高峰の舞台に挑む盟友の存在を刺激にし、さらなる成長を誓った。

末吉もプロでの飛躍を誓う。1年目は故障を繰り返さないための体づくりを進めながら、ファームで結果を残し、1軍入りを目指す。
生まれ育った南国の沖縄から、北の大地へ。北海道を訪れたことは一度もない。「沖縄と真逆で、やっぱり寒いと思うんですけど、雪がどうこうとか言ってる場合じゃない」ときっぱり。未知の環境にも適応する覚悟だ。
理想に挙げるのは、抜群の制球力と緩急自在の投球術を武器とする同郷の左腕・宮城大弥(オリックス)だ。もっとも、模倣を目指しているわけではない。「オリジナルな投手になりたい」と言い、直球の制球力を磨きながら、勝利にこだわる姿勢を貫く。
目指す投手像を問われると、「勝てるピッチャーになりたいです」と力を込めた。末吉の左腕には、甲子園の歓喜も、思うように投げられない悔しさも刻まれている。次に刻むのは、プロでの勝利だ。
(長嶺 真輝 / Maki Nagamine)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








