[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

3位指名→10秒固まる「自信はなかった」 消えた“ドラ1候補”の肩書き、甲子園Vの絶頂を超えた「今日」――沖縄尚学・末吉良丞

わずか1年の間に絶頂とどん底を味わった高校生左腕に、かつての絶頂を超える歓喜が訪れた。昨夏の甲子園で沖縄尚学を初優勝に導いたエースの末吉良丞は、10月22日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で日本ハムから支配下3位指名を受けた。全国制覇の後、蓄積疲労による不調や、スカウトの評価を左右しかねない左肘靱帯の部分断裂を経験。いつしか「ドラフト1位候補」という肩書きはメディアから消え失せ、本人も「(指名される)自信はなかった」と振り返る。その一言が、夢への扉を開くまでの苦悩の深さを物語っていた。(取材・文=長嶺 真輝)

日本ハムから3位指名を受けた沖縄尚学の末吉良丞【写真:長嶺真輝】
日本ハムから3位指名を受けた沖縄尚学の末吉良丞【写真:長嶺真輝】

故障を経て成長…左肘は「全く問題ない」

 わずか1年の間に絶頂とどん底を味わった高校生左腕に、かつての絶頂を超える歓喜が訪れた。昨夏の甲子園で沖縄尚学を初優勝に導いたエースの末吉良丞は、10月22日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で日本ハムから支配下3位指名を受けた。全国制覇の後、蓄積疲労による不調や、スカウトの評価を左右しかねない左肘靱帯の部分断裂を経験。いつしか「ドラフト1位候補」という肩書きはメディアから消え失せ、本人も「(指名される)自信はなかった」と振り返る。その一言が、夢への扉を開くまでの苦悩の深さを物語っていた。(取材・文=長嶺 真輝)

【注目】女性のバストは「激しく揺れている」 競技パフォーマンスに影響する可能性も…研究員が語る運動時の衝撃の大きさ(W-ANS ACADEMYへ)

 ◇ ◇ ◇

「末吉良丞」の名前が呼ばれた瞬間、口をすぼめて目を見開き、驚きの表情を浮かべた。周囲が拍手と笑顔に包まれる中、本人は約10秒間、固まったまま動けず。やがて左隣のチームメイトに顔を向け、ようやく破顔。緊張が解け、安堵の表情が広がった。

「(指名される自信は)なかったです。今年は怪我とかいろいろあって、調子が上がってこないまま終えてしまったので。『指名があるのかな』『あったらいいな』ぐらいの気持ちでした」

 指名直後のメディア対応では、ドラフト会議を見守っていた時の胸の内をそう振り返った。1年前、甲子園のマウンドで優勝の瞬間を迎えた投手とは思えないほど、控えめなコメントである。「漏れても仕方ない」。そんな覚悟さえあったという。

指名された瞬間、驚きの表情を浮かべる末吉【写真:長嶺真輝】
指名された瞬間、驚きの表情を浮かべる末吉【写真:長嶺真輝】

 最速150キロの力強い直球とキレのあるスライダーを武器に、全国にその名を知らしめた末吉。日本一を達成した後は、ただ一人の2年生として侍ジャパンに選出され、U18ワールドカップにも出場した。

 しかし、その後は蓄積疲労で不調に陥り、一時は「落ちるところまで落ちた」。今春のセンバツ直後には左肘靱帯の部分断裂が判明し、約4か月にわたってノースロー調整を強いられた。沖縄大会準決勝で復帰し、最後の夏の甲子園は1回戦で先発したが、3回を投げて被安打6、3失点で降板。結果を残せず、前回大会の王者は早々に大会を去った。

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
ABEMA
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集