3位指名→10秒固まる「自信はなかった」 消えた“ドラ1候補”の肩書き、甲子園Vの絶頂を超えた「今日」――沖縄尚学・末吉良丞

甲子園優勝を超えた最高の瞬間
現在のコンディションも考慮されたのだろうか。日本ハムは末吉を上位指名した。「本当に自分を高く評価してくれたと思っています。チームのために力を最大限に発揮したいです」と意気込む。球団の印象は「結果を出せば、早い段階でも試合に出られるようなチーム」。新庄剛志監督については「いろんな飛び抜けたことをする監督だと思うので、楽しくやっていければ」と今後を見据えた。
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この日は不在だったが、沖縄尚学の比嘉公也監督からは「3位以内で指名されてほしい」と言われていたという。苦難を乗り越え、恩師の期待に応える形となり、「指名を伝えます」と笑顔を見せた。
同じ左腕で、1999年にエースとして沖縄尚学をセンバツ初優勝に導いた比嘉監督の下で学ぶために同校へ進学した。中学時代に軟式で最速145キロを計測し、県外の強豪校からも誘いがあった中での選択を「本当に間違いはなかった」とうなずく。
恩師から学んだのは技術だけではない。最も大きかったのは、プレーの起点となる投手としての責任感だ。「ピッチャーが崩れてしまったら、ストライクが入らなかったら、一人で自滅してしまったら、野手はカバーできない。本当にチームの顔となるポジションだと思います」と自覚を語る。
高校生活で全国制覇という偉業を成し遂げた末吉だが、この2年半で最もうれしかった瞬間を問われると、「やっぱり、今日の指名かなって」と答えた。甲子園優勝よりもうれしいのかと重ねて聞かれても、間髪入れずに「やっぱり今日。ずっと目標としていたプロ野球選手への第一歩を踏み出すことができたので」。憑き物が落ちたような笑顔で、そう続けた。
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