最後の秋、日本一で流した涙 「同期は東大も…」進学校からワセダ一般合格…「普通に就職」翻意させた1m79――早大・矢野夏希

愛知の進学校・時習館出身「高跳びも勉強もどっちも諦めたくなかった」
偏差値70ともいわれる愛知の進学校・時習館出身。3年夏のインターハイは8位入賞。「周りはすごい人だと東京大学に行く同期もいた。高跳びがずっと好きで、勉強も好きでどっちも諦めたくなかった」。早大には一般入試で現役合格。共通テストを受け、臙脂のユニホームをまとった。
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1年目は足首など怪我が相次ぎ、初めての日本インカレは「記録なし」。しかし、リハビリ期間中にフィジカルを徹底的に鍛え上げ、2年秋の日本インカレで1メートル76で初優勝。「その時は自分に驚いたというか、本当にチャレンジャーの気持ちでした」。追われる立場となった昨年は試技数の差で2位に。胸に「W」をつける最後の日本インカレ、強い想いが結果になって表れた。
大学卒業後も競技を継続する。そう決めたのは、3年春の静岡国際。当時の自己ベスト1メートル79を記録した時、「もうちょっと頑張ってみたいな」と思った。教職も取っており、当初は「普通に就職しよう」と思っていたが、翻意した。
身長は165センチ。この日跳んだ1メートル84は自分より19センチ高い。線の細さゆえの「軽さ」を武器にしながら、パワー強化に取り組む。今季は地元・愛知で行われるアジア大会出場を目指したが、叶わず。だが、ここで止まるつもりはない。来年のアジア選手権を目指していく。
「まだまだチャンスもありますし、コケてられないです! ただ、このままではまだ世界と戦えない。まずは1メートル90を跳んでみたいです」
4年間追い続けた背中を越えた先には、まだ見たことのない高さが待っている。
(THE ANSWER編集部)
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