コーチング・指導論の記事一覧
-
「アスリートファースト」に覚えた違和感 日体大教授が提唱する新たなコーチング理論
2021.06.26選手が技能を伸ばすためには、自ら学ぼうとする意欲こそが重要である――という考え方に基づき、旧来の教え込む指導を改める「アスリートセンタード・コーチング」を提唱し普及に取り組む日本体育大学の伊藤雅充教授。約10年にわたる普及活動が実を結び、新しいコーチング理論は指導者の間に着実に広がってきている。今回はアスリートセンタード・コーチングのコアにある考え方や選手に対する指導者の役割について解説してもらった。(取材・文=秋山 健一郎)
-
新谷仁美らを育てる陸上コーチ・横田真人 選手たちの“その後”を本気で考える指導論
2021.06.042012年のロンドン五輪に陸上男子800メートルの日本代表選手として出場。その後はアメリカに渡り、競技を続けながら公認会計士の資格を取得するという異色の経歴を持つ横田真人氏。2016年に現役を引退し、現在は自身の陸上クラブ「TWOLAPS TRACK CLUB」を運営している。アスリートからコーチへの転身、コーチの役割とは何か、について話を聞いた。(取材・文=三河 賢文)
-
選手の“心”に寄り添える指導者とは 為末大「落ち込んだ時こそ手腕が一番試される」
2021.02.26いまだ破られぬ男子400メートルハードルの日本記録を持ち、コーチをつけず常に自身に向き合いスポーツを哲学してきた為末大氏に聞く、為末流「選手を幸せに導くプロセス考」。第5回は勝敗や怪我、スランプの乗り越え方など、選手のこころへの寄り添い方について語る。(取材日=2020年3月26日、取材・文=松葉 紀子 / スパイラルワークス、撮影=堀 浩一郎)
-
なぜ、指導者に「俯瞰力」が必要なのか 為末大「同じ指導も言葉ひとつで結果が変わる」
2021.02.25いまだ破られぬ男子400メートルハードルの日本記録を持ち、コーチをつけず常に自身に向き合いスポーツを哲学してきた為末大氏に聞く、為末流「選手を幸せに導くプロセス考」。第4回は、指導者が持つべき俯瞰力。なぜ俯瞰力が必要なのかについて語る。(取材日=2020年3月26日、取材・文=松葉 紀子 / スパイラルワークス、撮影=堀 浩一郎)
-
為末大「努力は夢中に決してかなわない」 選手を競技に没頭させる指導のヒント
2021.02.24いまだ破られぬ男子400メートルハードルの日本記録を持ち、コーチをつけず常に自身に向き合いスポーツを哲学してきた為末大氏に聞く、為末流「選手を幸せに導くプロセス考」。第3回は、「努力」は「夢中」にかなわない。心理学に基づいた理想的なトレーニング方法について語る。(取材日=2020年3月26日、取材・文=松葉 紀子 / スパイラルワークス、撮影=堀 浩一郎)
-
選手、指導者にとって「幸せ」とは何か 為末大「私が考える『良い指導者』とは…」
2021.02.23いまだ破られぬ男子400メートルハードルの日本記録を持ち、コーチをつけず常に自身に向き合いスポーツを哲学してきた為末大氏に聞く、為末流「選手を幸せに導くプロセス考」。第2回は「選手にとって『幸せ』とは何か」、指導者ができることについて考える。(取材日=2020年3月26日、取材・文=松葉 紀子 / スパイラルワークス、撮影=堀 浩一郎)
-
欧州サッカーで進むクラブと大学の提携 異分野の頭脳も集結、日本の“先を行く”研究
2020.08.16サウサンプトン・ソレント大学(現ソレント大学)に在籍した4年間で、塚本修太は日英の文化の違いを痛感した。
-
“サッカーだけ上手い”からの脱却 欧州で進む「フィジカル・リテラシー」の重要性
2020.08.10英国の大学でサッカーを専攻した塚本修太が、心理学的なアプローチ(前回紹介)とともに重視しているのがフィジカル・リテラシーである。
-
コーチが注意すべき「must」と「should」の使い方 理不尽な言葉が選手に及ぼす悪影響
2020.08.05現在23歳の塚本修太は、サウサンプトン・ソレント大学(現ソレント大学)在学中に、FA(イングランドサッカー協会)の心理学レベル4(最高はレベル5)を取得した。
-
サッカー名門校“中退”から英国留学へ 親友の1ゴールが切り拓いた指導者への道
2020.07.252015年1月12日、17歳の塚本修太は、4万6316人の大観衆を呑み込んだ埼玉スタジアムのスタンドにいた。
-
女子選手の指導に悩む男性コーチ問題 名将・佐々木則夫は「カッコつけない」を貫いた
2020.07.10サッカー女子日本代表を率い、11年女子ワールドカップ(W杯)を制した佐々木則夫氏が「THE ANSWER」のインタビューに応じ、男性指導者の女子選手の指導について持論を語った。部活など多くの男性指導者が難しさを感じ、悩みを抱えている問題。なでしこジャパンを世界一に導いた名将は、いかに女子選手をまとめ、成功を掴んだのか。自身の体験談を明かした。
-
「子供たちの発想を疎外してはいけない」 ラグビー元日本代表が描く理想の指導者像とは
2020.06.03元ラグビー日本代表の箕内拓郎氏、小野澤宏時氏、菊谷崇氏という3人のレジェンドが指導する「ブリングアップ(BU)ラグビーアカデミー」。ラグビーというコミュニケーションが重視されるスポーツを通じて、子供たちの対人間スキルをアップさせ、人生の分岐点で最良の選択ができる人間を育てることを理念に掲げている。
-
ドイツで気鋭の青年監督が現れる理由 年齢も実績も関係なし…日本の指導者養成との違い
2020.05.17ブンデスリーガで指導経験を持つ鈴木良平は、ドイツの強さを支えるのは「常に現実を直視し、これで良いのか、と反省と検証を忘れない姿勢」だと言う。
-
「スポーツで日本を救う」 忍耐と努力でなく“楽しさ”を…地域クラブ創設者が抱く究極の夢
2020.04.13幸野健一の究極の夢は、スポーツで日本を救うことだ。逆に窮地が迫り来る日本を救えるのは、スポーツしかないと考えている。
-
日本代表監督トルシエが求めた“サッカー型人間” ビジネスでも大切な認知、判断、実行のスキル
2020.04.07FC市川GUNNERSを創設した幸野健一は、小学3年生までサッカーと野球をかけ持っていた。
-
「腹の出たオヤジが超上手い」 育成出身コーチが断言する、日本サッカーの“幸福な未来”
2020.03.04サッカーは「超楽しいもの」だと、2018年からなでしこリーグ2部のちふれASエルフェン埼玉を指揮する菅澤大我は言い切る。
-
女子選手は「よく喋る」 “集団解決力”の高さに驚き「指導者が言い過ぎたら失敗」
2020.02.28育成指導で熟達した手腕を見せてきた菅澤大我にとって、女子チームの指揮は新しいチャレンジである。長く親しんだ東京ヴェルディを離れ名古屋グランパスに移籍した時に「最も成長した」と振り返るように、再び新鮮な刺激を受け、幅を広げているようだ。
-
猛特訓は「ナンセンス」 育成のエキスパート、選手を納得させる“論理性”を追求
2020.02.23菅澤大我の指導者としてのキャリアも優に20年間を超えた。長く育成に携わり、ジェフユナイテッド千葉ではトップチームのヘッドコーチも務め、現在はなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)2部のちふれASエルフェン埼玉の監督として3年目を迎えている。