医学部6年生、涙のラストインカレ 「陸上は歯磨きと同じ」18年の競技人生に幕…次は医師国家試験へ――筑波大・木佐亮太
「陸上は歯磨きと同じくらい当たり前の存在だった」。その日常に、終わりが来た。男子800メートル準決勝で木佐亮太(筑波大6年)は組8着。決勝進出はならなかった。医学部に在籍し、スポーツドクターを目指す異色のランナー。母校への思いを胸に、最後の大舞台を駆け抜けた。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 日本インカレ・日産スタジアム(9/5-7)
「陸上は歯磨きと同じくらい当たり前の存在だった」。その日常に、終わりが来た。男子800メートル準決勝で木佐亮太(筑波大6年)は組8着。決勝進出はならなかった。医学部に在籍し、スポーツドクターを目指す異色のランナー。母校への思いを胸に、最後の大舞台を駆け抜けた。
悲願の決勝にまた一歩届かなかった。
強い雨が降りしきる中での大一番。予選をタイムで通過した木佐は、6レーンから出走した。序盤の位置取りに苦戦し、後方から前を追う。終盤に粘れず、1分54秒83の組8着でゴールした。
自身最後の大舞台。「納得のいく結果では当然ないですし、ここで勝てない以上はもう……。大学2年から5年間、応援してもらうばかりで。筑波に点を持って帰ることが最大の目標、義務だった。悔しさもそうですし、申し訳なさ、不甲斐なさ、色んな感情が頭を過っています」。冷静な医学部ランナーの目から大粒の涙がこぼれた。
島根・出雲高出身。小学1年で陸上競技を始め、1日12時間程度の猛勉強の末、筑波大に現役合格した。大学の体育会に所属する医学部生は4年時で引退する人が多いというが、木佐は現役続行。ただ、その挑戦を特別とは感じていない。
「誰しも大学の課題とか色々ある。それが僕はたまたま医学部であっただけ。医学生である以前に陸上選手。そこは誇れるものでも、自慢できるものでもなくて、当たり前のことをやっているだけです」
10時間以上の勉強や7時間に及ぶ立ちっぱなしの実習をこなす一方、朝5時起きで走り込むなど、過酷な環境の中で高みを目指してきた。
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