バレーから転向、日本一に ベンチプレス30kg→95kgに3年間で覚醒…陸上の魅力は「頑張るほど…」――鹿児島南・坂口はな

今では転向に感謝「バレーだったら、インターハイ出場も無理だった」
両親や周りの勧めで陸上に本格転向した。
初めてジムで筋力トレーニングをした時、細身の先輩が自分の体重を遥かに上回る重量のベンチプレスを軽々と挙げる姿に衝撃を受けた。かたや自分はベンチプレス30キロ。バーベルスクワットは60キロすら挙がらない。鼻をへし折られた気分だった。
「すごい先輩が多かったので。そういった方々に感化されて徐々に成長することができた」
悔しさを糧に猛練習を積み、今では95キロのベンチプレスを挙げるようになった。140キロのバーベルスクワットもお手のもの。パワークリーンは90キロを挙げる。5月の県記録会では高校歴代3位の57メートル56をマークした。
そして今夏、大会2日目の砲丸投げ13メートル17で3位に入り、ハンマー投げで日本一を掴み取った。「凄くうれしいのと、ワクワクというか、まだ実感できていない」と独特な鹿児島訛りで喜びを表現した。
「陸上じゃないとここまで来られなかった。バレーのままだったら、インターハイ出場も無理だったと思うので」
改めて今、競技転向を勧めてくれた先生や家族に感謝の気持ちを込める。それ以上に坂口自身が陸上の面白さを知った。
「バレーは団体競技なので、自分がどう頑張っても出来ない部分もある。個人競技は自分との闘い。頑張れば頑張るほど記録が応えてくれる。そこが楽しいし、やりがいです」
次に狙うのは高校記録。10月のU20日本選手権(静岡)で、2021年に村上来花が樹立した62メートル88の更新を目指す。「最初からちゃんと試合の流れを作っていけるような選手になりたい」。日本一はあくまで通過点。レンズの奥の瞳は、もっと先を見ている。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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