高校野球「7回制」を親はどう見るか 取材で聞いた本音「20人は少ない」「逆転劇が…」熱中症リスクは理解も

消える高校野球の醍醐味? 「9回の逆転劇が無くなるのは…」
部員80人を超える高校に所属する選手の母からは「夏でベンチ入りが20人は少ない」との意見も出た。「試合が短くなればそれだけ出られる子が少なくなる。9回で1人でも多く、チャンスが回ってくる場面があった方がいいと思います」。9回制を維持したまま、交代可能な人数を増やすことで、怪我や熱中症のリスクも軽減できるとの考えだ。
神奈川決勝まで勝ち上がった横浜、桐光学園は7試合を戦った。コールドなしと仮定すれば、7回制だと計14イニング短くなる。少しでも長く子供の晴れ舞台を見たい立場から「短い高校野球生活ですから……」とため息が漏れるのも理解できた。
高校野球の醍醐味が失われる可能性を案じる声も。「8回や9回の逆転劇が無くなるのは悲しい。実際に逆転した先輩たちを見てきたので」(強豪私学でプレーする選手の母)。2006年夏の準々決勝・帝京―智弁和歌山や2016年の2回戦・東邦―八戸学院光星など、甲子園に限定しても「9回制」だからこそ生まれたドラマも少なくない。
神奈川大会で話を聞けた保護者から、7回制を明確に支持する声は聞こえてこなかった。日本高野連は2024年夏の甲子園から、酷暑対策や選手の負担軽減を目的に「2部制」を導入。地方大会でも試合開始時間を考慮するなど、対策は講じている。それでも襲い掛かってくる夏の暑さは、選手を支える保護者達にとっても悩ましい問題だ。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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