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16強日本へ、松井大輔の称賛と消化不良感 監督人事より「何が足りないか分析が先決」

サッカー日本代表は5日(日本時間6日)、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦し、1-1で突入したPK戦に1-3で敗れベスト16で姿を消した。7大会連続7回目の出場となった日本は、“死の組”と呼ばれたE組で優勝候補のドイツとスペインをそれぞれ2-1で破るサプライズを演じて首位通過。2002年日韓大会(トルコ戦/0-1)、10年南アフリカ大会(パラグアイ戦/0-0、PK3-5)、18年ロシア大会(ベルギー戦/2-3)に続く4度目のベスト8挑戦の権利を得たが、またしても悲願達成とはならなかった。

クロアチア戦後、ファンへ感謝する日本代表【写真:ロイター】
クロアチア戦後、ファンへ感謝する日本代表【写真:ロイター】

松井大輔が見たカタールW杯日本代表の4試合

 サッカー日本代表は5日(日本時間6日)、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦し、1-1で突入したPK戦に1-3で敗れベスト16で姿を消した。7大会連続7回目の出場となった日本は、“死の組”と呼ばれたE組で優勝候補のドイツとスペインをそれぞれ2-1で破るサプライズを演じて首位通過。2002年日韓大会(トルコ戦/0-1)、10年南アフリカ大会(パラグアイ戦/0-0、PK3-5)、18年ロシア大会(ベルギー戦/2-3)に続く4度目のベスト8挑戦の権利を得たが、またしても悲願達成とはならなかった。

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 大会前は苦戦が予想されたなかでのグループリーグ突破の快進撃と、再び立ちはだかった“8強の壁”。森保一監督が率いる日本代表がカタールの地で見せた4試合の戦いぶりを、10年南アフリカW杯に出場しベスト16進出を経験している元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)が総括した。(取材・文=藤井 雅彦)

 ◇ ◇ ◇

 無念のベスト16敗退に終わったカタールW杯に、日本サッカーの未来は見えたのか――。

 グループリーグでドイツとスペインから大金星を挙げた。目標としていたベスト8進出はならずとも、全世界にサプライズを巻き起こした事実は色褪せない。

 日本国内のサッカー熱が急激に高まったことを体感した元日本代表の松井大輔が、今大会の戦いぶりへの見解を示す。

「下馬評を覆して初戦のドイツ戦でジャイアントキリングを起こし、日本全体がサッカーに熱狂しました。スペインにも勝利し、さらに期待値が高まりました。それだけに、終わり方がPKでの敗退だったので、どこか消化不良に終わった感覚があるのも正直なところです」

 大会を通じて光ったのは手堅い守備だった。全4試合で失点したとはいえ、ゲームを壊すような致命傷を避ける我慢と辛抱が生命線に。システムは4バックと5バックを、試合だけでなく時間帯と状況によって使い分けた。勝ち進むためのバリエーションを本大会中に増やしていった印象もあるが、それについて松井はあえて厳しい目を向ける。

「最終ラインの5枚と中盤の4枚を並べる守備で守れなかったら問題でしょう。それ以上にクロアチア戦のような展開で、その形でも前へ出ていけなかったのか。5枚の左サイドで三笘(薫)選手を起用していましたが、本来はもっと高い位置で仕事をさせてあげたい選手のはず。三笘選手を封じられた局面で、二の矢を打てなかったのも課題です」

 収穫と課題が見つかったカタールW杯。日本としては通算4度目のベスト16進出となったが、過去の成績を超えることはできなかった。

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