渋野日向子「なっさけねぇなぁ」と怒った理由 同じ4パット、快挙全英との違いとは
3か月ぶりのイーグルに“しぶこ節”「お久しぶりですね(笑)」
賞金女王争いの最終盤で現れた弱気の虫。だが、大一番でそれに気づき、自ら打破できたのが強さの証かもしれない。10番をパーとした後の11番パー5。残り220ヤードから4UTで放った第2打はピンそば1メートル半へ。イーグルで波に乗った。8月のニトリレディス以来、3か月ぶりのイーグルにも「全く記憶にないです。それ以来なんですね。お久しぶりですね(笑)」と“しぶこ節”で笑うばかりだった。
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最終戦の賞金は優勝が3000万円、2位が1740万円。約1億5300万円を獲得している鈴木は、単独2位以上で2年ぶりの女王となる。約1510万円差で3位の渋野は、逆転すれば21歳で最年少賞金女王となる。優勝して鈴木が3位以下、申が2位以下となれば逆転。単独2位でも鈴木が10位以下、申が3位以下となれば逆転だ。
「パッティングは4パットしたけど、3パットはない。長い距離を合わせてオーバーしてもしっかり打てて決めているので、ショットさえなんとか維持できれば大丈夫かな」
小雨が降り、気温13.9度で冷たい風の吹いた宮崎。それでも、身も心も燃えていた。
「(コンディションは)全然大丈夫です。カイロは1枚だけ。これ(ウェア)も1枚しか来ていない。暑がりなので、すぐに暑くなっちゃうんですよ。みんな今日は2、3枚着ていると思うけど、1枚だけでできちゃいます。(9番4パット後は)もうもうもうもう、燃え上がってました(笑)。なんやねん、なんやねんと思って。今日頑張った分、あと3日間伸び伸びと悔いがないようにできたらなと思います」
緊迫するはずのシーズン佳境もなんのその。持ち前の心の強さを発揮しながら戦い抜く。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)