アジア大会競歩、違反連発の波乱 V候補・山西利和がまさかの3度…大幅ロスで銀「中国の選手と比較すると…」4位吉川絢斗も「想定外」
アジア大会の陸上は23日に初日を迎えた。20キロに代わる新種目となった男子ハーフマラソン競歩で、世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は1時間28分1秒で銀メダル、吉川絢斗(富士通)は1時間29分28秒で4位だった。

「THE ANSWER 陸上PLUS|NEWS」 アジア大会男子ハーフマラソン競歩
アジア大会の陸上は23日に初日を迎えた。20キロに代わる新種目となった男子ハーフマラソン競歩で、世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は1時間28分1秒で銀メダル、吉川絢斗(富士通)は1時間29分28秒で4位だった。
歩型の美しさに定評がある日本勢が、“歩型違反の沼”にはまった。金メダル候補の山西も、20キロで25年世界選手権7位の実績を持つ吉川も、歩型違反によるレッドカードを3枚ずつ受けた。ともにレース中盤でペナルティーゾーンに入り、一定時間の待機を余儀なくされた。その後は失格を避けるため、“安全運転”ともいえる慎重なレース運びを強いられた。
山西はフィニッシュ後に一礼し、悔しそうな表情を浮かべた。優勝した石升吉(中国)の独走を許し、4分29秒の大差をつけられた。
レース後は「中国の選手と比較すると、悪く見えたのだろうなというのが最終的な判断。現段階で自分のフィーリングだけで言うと『そんなに(歩型が)悪かったのかな』っていうのが正直な感想。(出場)人数が少なくて、集団も少なく、審判もエリアの審判が多いので、その辺の認識とのズレがあったのかもしれないな。反省というよりかは、整理するところが多い」と唇をかんだ。ペナルティーゾーンに入った後は、失格だけは避け、銀メダル狙いに切り替えた。
京都大卒の30歳。世界選手権20キロでは2019年ドーハ大会、22年オレゴン大会と2大会連続で金メダルを獲得した。今年2月にはハーフマラソン競歩で1時間20分34秒の世界記録を樹立しており、今大会でも金メダル候補の1人だった。
吉川は「余裕はあったのに勝負はできなかった。今まであまりとられてこなかったベントニーをとられたのが想定外。うまく対応しきれなかった。審判の基準とのすり合わせが甘かった」と振り返った。
レースは午前7時半から愛知県庁・名古屋市役所周辺コースで行われた。
(取材=寺田 辰朗 / 構成=THE ANSWER編集部)
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