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「やっぱり世界王者になりたい」 自問自答を繰り返したボクサー岩田翔吉の再起戦圧勝劇

ボクシングのライトフライ級で元アジア3冠王者の岩田翔吉(帝拳)が1日、東京・後楽園ホールの同級10回戦でジェローム・パロロ(フィリピン)に3回1分7秒KO勝ちした。昨年11月には、WBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)にプロ初黒星で世界初挑戦に失敗。5か月ぶりの再起戦は圧勝で確かな成長を見せた。戦績は27歳の岩田が10勝(7KO)1敗、23歳のバロロが7勝(4KO)3敗。

再起戦でパンチを放つ岩田翔吉(奥)【写真:浜田洋平】
再起戦でパンチを放つ岩田翔吉(奥)【写真:浜田洋平】

岩田翔吉が5か月ぶり再起戦

 ボクシングのライトフライ級で元アジア3冠王者の岩田翔吉(帝拳)が1日、東京・後楽園ホールの同級10回戦でジェローム・パロロ(フィリピン)に3回1分7秒KO勝ちした。昨年11月には、WBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)にプロ初黒星で世界初挑戦に失敗。5か月ぶりの再起戦は圧勝で確かな成長を見せた。戦績は27歳の岩田が10勝(7KO)1敗、23歳のバロロが7勝(4KO)3敗。


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 違いを見せなければ意味がない。再起した岩田がたたみかけた。3回にカウンターの右ストレートを一閃。ダウンを先取すると、最後は左ボディーのダウンで四つん這いにさせた。コーナーに上がって渾身のガッツポーズ。陣営とのハイタッチにも思い切り力を込めた。

「本当に世界戦で負けて悔しくて、こうやってまたリングに立てて、みんなの前でKOできて嬉しいです。今回は自分との闘い。スカッと終わってよかった」

 世界王者になるはずだった。昨年11月、ゴンサレスに世界初挑戦。序盤は攻勢に出たが、老獪なテクニックを駆使するディフェンシブな王者を捕まえきれなかった。0-3の判定負け。モチベーションを見失い、自問自答を繰り返す時間が続いた。

「やっぱりボクシングの世界チャンピオンになりたい」

 どうしても譲れない夢。何度も描き直し、再起の道を走ってきた。12月には前WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)とスパー。この日は倒しきり、「自分のパンチは当たれば倒れることがわかったので、自信を持っていきたい」と胸を張った。

 世界ランクはWBC2位、WBA3位、WBO7位。「チャンスをいただけたら、今度は何が何でも勝つ」。再び世界戦のリングへ、もう負けられない。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)





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